日本野球がすべきこと、まずは2015年プレミア12へ、大谷翔平選手、藤浪晋太郎投手召集も

ドラフトブログ 侍ジャパン

 WBCで日本が敗れた。1発勝負の準決勝では必ず勝てるということは無いので仕方ない。それでもやらなければいけない事はある。

 緊張感のある試合を

 今回の先発候補は前田健太投手、田中将大投手、能見篤史投手など。実力は十分あり、日本でも10勝が当たり前の投手で、普段どおりのピッチングができればよかった。しかし、前田投手も含め独特の緊張感で制球を乱し雰囲気に飲み込まれた。

 リーグ戦では、これだけ緊張感を持って試合に臨むのは、開幕戦や優勝がかかってから、またはCSや日本シリーズなどに限られる。前田投手も田中投手も実力は十分だが、緊張感のある試合での経験が少なかったのではないかと思う。

 緊張感のある試合を経験するために、やはり12球団に優勝の可能性があるようなペナントレースを期待したいし、ドラフト会議やFAなどの制度もそれを演出する形にしなければならないと思う。

 国際経験を

 昨日の試合では前田投手が投球前に長い間マウンドでキャッチボールをしながら、審判のルール説明が終わるのを待っていた。また1球目を投げた後、腕につけていた数珠を外すように審判から指摘された。練習も思うようにできなかったり、試合で不可解な判定があったり、国際大会では様々な事が起こる。日本では選手の事を第一に優先されて試合が進むが、国際大会では必ずしもそうではない。非常に特徴のある審判のクセを掴むことなどは、国際大会でしか経験できないことだろう。

 日本のプロ野球選手が国際経験を積むのは難しい。根本的に野球を競技している国が少なく、フィリピンやタイ、中国などと強豪国とのレベルの差が激しい。また、プエルトリコ、ドミニカ共和国、ベネズエラなどは遠いうえ、有力選手はMLBに所属しており、代表戦に有力選手が出場してくる機会は少ない。国際大会と言っても実際には、韓国、台湾といった限られた相手となってくる。

 MLBで活躍する日本人選手が頼りとなるが、今回のようにチームを優先し、代表チーム入りしないケースも出てくる。アマチュア選手の方が世界大学野球選手権や18U世界選手権、ワールドカップなど、国際大会を経験できる機会が多い。

 昨年行われた18U世界選手権、日本は藤浪晋太郎、大谷翔平、北條史也、森友哉といった選手が中心となったが、カナダ、コロンビア、アメリカ、韓国に敗れて6位だった。強烈なタックルや一定ではない判定などを経験した。将来世代が必ずしも安泰というわけではない。危機感は高い。

 

 オリンピックの競技から外れ、WBCが唯一の国際大会となる中で、2015年からプレミア12という国際大会が始まる。WBCのベスト12チームを集めた、プロ選手を対象とした大会で第1回は日本で開催される。最初はメジャーリーガーなどの出場は難しいと思う。でも地道に盛り上げることで、将来はメジャーリーガーが参加する大会になるかもしれない。

 アジア野球の発言権を

 今回のWBCではスポンサーの問題、準決勝まで1週間の時間が空く試合日程や、2次リーグの対戦相手など、日本や韓国の発言権はほとんど無かった。当然、野球はMLBを頂点としているし、WBCはMLB主催の大会なので仕方ないのかもしれないが、日本が大会に大きく貢献しているのは間違いなく、その割には発言権が無かった。

 オランダやイタリア、ブラジル、スペインなどの実力が非常に高くなった。これは喜ばしいことだが、タイやフィリピンなど東南アジアのチームとはまだ差があった。その地域の野球をする選手を増やすのは日本の役割だと思う。日本、韓国、台湾の3カ国が中心となるアジア野球だが、アメリカ、カナダ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、オランダなどアメリカ側に対抗する力はまだ無い。今後、中国や東南アジアなどに野球人口を増やして、アジア野球の発言力を無視できないものにしなければならない。

 そのためには常設化された侍ジャパンが東南アジアやヨーロッパで試合を行ったり、プロ中心のアジア大会を開催したり、そういう活動をして欲しい。その時の侍ジャパンはレベルに差がある相手であっても主力メンバーでなければならないと思う。1億円を稼ぐ一流の選手のプレーを見せてほしい。

 この時、チームを優先して主力選手が出場しないのであれば、それは今回の日本人メジャー選手と考え方は同じという事で、今後のWBCにおいても日本人メジャー選手の出場は難しいという事になる。

 

 まだまだ、日本野球にはやる事がたくさんある。WBC2連覇によって見えていなかったものが見えるようなことになった。敗戦で学ぶことは非常に大きい。

 まずは日本開催の2015年プレミア12を盛り上げることから始まる。個人的には必ず足を運ぼうと思う。

 新生・侍ジャパンにプロ1年目の日本ハム・大谷翔平投手(18)と阪神・藤浪晋太郎投手(18)が招集される可能性があることが18日、分かった。日本野球機構(NPB)内に設置された侍ジャパンプロジェクトのメンバーが「4年後のWBCを見据え、若手の底上げのためには大谷、藤浪らに経験を積ませたい」と明かした。

 

 侍ジャパンは、15年3月に日本で開催される国際野球連盟(IBAF)主催の世界大会「プレミア12」に向け、今秋に再始動。10月には強化試合が予定されている。プレミア12には今大会ベスト4に進んだプエルトリコのほか米国など12チームが参加予定だが、大リーグ主催のWBCと違い、メジャーのトップ選手の出場は難しい。各国ともマイナーリーガーなど若手で編成することが予想され、日本もWBCに出場した中田を中心に、大谷ら若手有望選手を加える。

 

 侍プロジェクトは今年末まで山本監督の続投方針を固めている。受諾すれば山本監督の意向にそって選手選考を行う。プレミア12は世界一奪回を目指すことになる4年後のWBCの試金石。若手の底上げは急務だ。次回WBCの開催時に大谷、藤浪は22歳。今シーズンの活躍次第では、最初の強化試合で大谷と藤浪が侍ジャパンのユニホームを着ることになる。

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