大リーグ、ドラフト会議で抽選の導入を検討も

ドラフト制度 メジャーリーグ

メジャーリーグでは完全ウェーバー方式によるドラフト会議が実施されているが、プロバスケットボールのNBAで導入された抽選制度(ロッタリー)について、選手会専務理事が「有益となる得るもの」話した。

ロッタリー制度

ロッタリー制度とは、NBAやプロアイスホッケーのNHLのドラフトで導入されているもので、プレーオフ進出を逃したチームがドラフト1巡目の指名順位を抽選で決定する制度。抽選で1番目から3番目までに指名するチームを決め、4位以下はレギュラーシーズンの成績順で指名をしていく。

例えばこれを昨シーズンのプロ野球の順位を元に考えて見ると、プレーオフをCSと考え、CSに出場できなかった6チームがまず抽選を行い、ドラフト1位指名の1番目から3番目までの抽選を決める。例えば、埼玉西武が1番、横浜DeNAが2番、オリックスが3番となったとする。そうすると後の順位は成績順となり、

指名順位は、埼玉西武、横浜DeNA、オリックス、東北楽天、中日、広島、千葉ロッテ、阪神、日本ハム、巨人、ソフトバンク、ヤクルトという順で指名する事になる。交渉権がすぐに確定するため、指名重複という事はない。

これは、チームの戦力をわざと落としてドラフトで有望選手を獲得し、その選手を強豪チームに移籍して移籍金を獲得するような「タンキング」を防止するためにNBAで導入されたものとなっている。

 

MLBもドラフト改革目指す

日本のプロ野球ではかつて、ドラフト1位の指名順を12球団が抽選して決めていた時期があったが、現在は1位指名のみ指名が競合した選手を抽選する方式で定着している。

大リーグは完全ウェーバー制としているものの、選手の契約金の高騰などの課題が挙がっているほか、南米やアジアからの選手の獲得についても共通のルールを作るための世界ドラフトの導入なども検討されている。

今回、このロッタリー制度について選手会専務理事のトニー・クラーク氏が「有益となる得るもの」話し、「そうした制度以外にも、戦力均衡のためにはどんなものでも目を向ける」と話した。MLBのドラフト制度改革の一つの案として、検討される事になりそうだ。

 

大リーグの選手会専務理事を務めるトニー・クラーク氏(43)は先週、メディアから同制度について問われ、「有益となり得るもの」とコメント。さらに、「そうした制度以外にも、戦力均衡のためにはどんなものでも目を向ける」と続けており、ドラフトの制度改革に前向きな姿勢を示していた。

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