新人選手研修会で昨年のドラフト指名選手79人が集結、菅野智之選手、藤浪晋太郎選手、大谷翔平選手、東浜巨選手が登壇

2012年ドラフトニュース

 プロ野球の新人選手研修会が行われ、昨年のドラフト会議で指名された79人の選手が集まった。中学時代から知り合いだった阪神の藤浪晋太郎投手と千葉ロッテの田村龍弘選手が、U18で一緒に戦った大谷翔平投手と北條史也選手が会話するなど、いつも先輩やうろ野球OBに囲まれているルーキーにとって、楽しい時間になったことだろう。

 研修会ではインタビュー対応についての講義が行われ、ルーキーを代表して、巨人・菅野智之投手、阪神・藤浪晋太郎投手、北海道日本ハム・大谷翔平選手、福岡ソフトバンク・東浜巨投手が舞台に上がり、実際にインタビューを受けた。

 大谷翔平選手はこのキャンプで最も注目され、連日のようにインタビューや取材を受けていると思われるが、優等生な答えを見せる。この日も元ニッポン放送アナウンサーの深沢氏より、目を見て話すところを褒められ、「あんなに優しく、しっかると見る選手はなかなかいない。長嶋さん、王さんがそうだった」と絶賛した。

 藤浪晋太郎投手は「口の開き方が悪いと言葉がハッキリしない」と指摘され、大谷選手と比較されて「暗い」と評価された。藤浪投手は「もともとそんなに明るいキャラではないので・・・」と話した。

 東浜巨投手は「声が明るくでかい。スピードがある。」と評価され、「1番は東浜君。」とインタビューでも1位評価を受けた。

 藤浪晋太郎投手と大谷翔平選手のツーショットが期待されたものの、二人の会話は無かった。大谷選手が「カメラとか、いろいろ面倒くさいので。向こうも、そう思っていると思う。お互い気を使っている部分はある」と話した。取材の講習の後でのこの本音はちょっと面白いが、まあ、他の選手にも迷惑をかけてしまうし、気を使うことが多いだろう。

 

 研修会の開始直前。着席していた大谷の横を藤浪が素通りした。この日、2人が最接近したシーン。しかし会話はなかった。その後の4時間半に及ぶ講義の休憩中にも、大谷は歩み寄るどころか席さえ立たなかった。

 

 「カメラとか、いろいろ面倒くさいので。向こう(藤浪)も、そう思っていると思う。お互い気を使っている部分はある」。過熱気味の報道をけん制するように意図的に接触を避けたことを認めた上で「またメール(で連絡すること)もあるし、2人で頑張っていければいい」と1軍での再会を見据えた。

 

 グラウンドでの対決を前に、研修会では藤浪との「プロ初対決」があった。深沢氏による「話し方、インタビューの対応」の講義。取材対応の見本を示すため巨人・菅野、ソフトバンク・東浜とともに2人も順番に壇上へ呼ばれ、各人に同じ質問が出された。大谷は深沢氏の「キャンプはどうでした?」「プロとして今後の目標は?」などの質問によどみなく答え「大谷君は明るい。藤浪君はもう少し口を開けて話した方がいい。表情も暗く見えるから」と藤浪を上回る評価を得た。

 

 さらに深沢氏は「明るくて物おじしない。(西武の)菊池雄星先輩とはえらい違い。雄星君はかわいらしい田舎っぺ。大谷君は都会的な感じで、きれいにしゃべる」と絶賛。「一番いいのは相手の目を見て話すこと。あんな優しくてしっかり見る選手はなかなかいない。長嶋さん、王さんもそうだった」とON級の目力とまで評した。

 思わぬ「プロ初対決」で阪神の藤浪は、大谷に敗れた。深沢氏に口の開きが小さいことを指摘され「暗い」とも言われた。さらに「自分の名前を言ってみて」と発声練習まで促されてしまった。

 

 「(口の開きが小さいと)言われたのは初めて。しっかり口を開けて話したい」。そう苦笑いしたが、「これから明るく?別にないですね。もともと明るいキャラではないので」と全く動じない。大谷についても「そんなにライバル意識は持ってない」と気にするそぶりはなかった。休憩中には高校日本代表でチームメートだったロッテの田村と談笑し、リラックスした表情も見せた。

 ソフトバンクの東浜は深沢氏の質問に明確に答え、壇上に上がった4人の中で「東浜君が一番だった」と絶賛された。

 

 社会科の教員免許を持つだけに「大学(亜大)時代から堂々と話すように教育を受けてきましたから」と胸を張った。同じリーグで新人王を争う大谷とは初対面で「僕も負けられない」と闘志満々だ。1日のWBC強化試合のキューバ戦(同)では2回4失点。9日のロッテとのオープン戦(ヤフオクドーム)に先発予定で「今度は結果を求めたい」と意気込んだ。

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