東京ヤクルト・小川泰弘投手、東北楽天・則本昂大投手が、文字通りのゴールデン・ルーキー賞

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 プロ野球の最優秀新人に送られる、ゴールデン・ルーキー賞の表彰式が行われ、セリーグは東京ヤクルトの小川泰弘投手、パリーグは東北楽天の則本昂大投手が表彰された。

 

16勝と15勝

 東北楽天の則本昂大投手はルーキーシーズンに15勝8敗を挙げ、リーグ2位の勝ち星となった。1位は24連勝の田中将大投手で別格だが、歴代のルーキーと比較しても抜群の成績を残した。

 さらに則本投手の凄いところは、チームを日本一に導いた所で、リーグ開幕戦に登板し敗れたものの、その後1年間を通して活躍をした。日本シリーズでも開幕戦で先発し再び敗れたものの、巨人打線を8回2失点10奪三振に抑える好投を見せ、その後はリリーフとして優勝に大きく貢献した。

 勝ち星だけでなく印象にも強く残る投手で、150km/hの速球と空振りを奪えるスライダーは、田中将大投手にも引けを取らない一流のものだった。

 東京ヤクルト・小川泰弘投手は残念ながらチームは最下位に沈んだ。しかしチームを一人で支えているような感じで、大学時代に大エースだった風格をプロでも見せている。16勝はリーグ最多勝で、広島・前田健太投手などを抑えての大変なもの。また4敗しかしていない勝負強さも圧巻だ。

 侍JAPANでも4回8奪三振とさらに評価を挙げるような投球を見せ、日本を代表するエースとして今後も活躍していくだろう。

 

ゴールデンルーキー達

 他にも今年はルーキーが活躍を見せた。13勝6敗の成績で、CSで完封、日本シリーズでも田中将大投手に黒星をつけた巨人・菅野智之投手、高校生ルーキーながら10勝を挙げた阪神・藤浪晋太郎投手。さらに高校卒で外野手と投手の二刀流に挑戦した北海道日本ハム・大谷翔平選手、リリーフとして活躍した東京ヤクルト・石山泰稚投手、ローテーション入りをした横浜DeNAの三嶋一輝投手、リリーフ・先発で活躍した松永昂大投手や1軍初打席でホームランを放った千葉ロッテ・加藤翔平選手、侍JAPAN入りしたオリックス・松葉貴大投手など、まさにゴールデン・ルーキー達だった。

 他にも、広島の鈴木誠也選手や巨人の公文克彦投手など楽しみな選手もいるし、最終戦で完璧な投球を見せた福岡ソフトバンク・東浜巨投手の逆襲など来年以降も期待できる。

 2012年のドラフト会議は、田淵幸一、星野仙一、山田久志、山本浩司、東尾修の1968年や、野茂英雄、佐々木主悟、古田敦也、小宮山悟、佐々岡真司、前田智徳、与田剛などの1989年に匹敵するものになるかもしれない。

 「(ファンの大声援を受け)また日本一になりたい、ならなくてはいけないと思った」と、連続日本一を誓った右腕。今季はパ・リーグの新人としては58年の杉浦忠(南海)以来、55年ぶりの開幕投手を務め、日本シリーズでも先発&リリーフでフル回転した。1年目のオフは授賞式ラッシュで「しんどい」と笑うが、11日に出発する米ハワイへの優勝旅行には「グラブを持っていく」と宣言。ハワイで始動することを示唆している田中との合同トレから、則本は2年目のスタートを切る。

 ヤクルト・小川は、チーム史上初となる新人王翌年の開幕投手へ意欲を見せた。

 小川監督は「候補に入ってくる」と石川、館山の左右の両エースとともに小川の名前を挙げており「開幕投手を目指して(オフを)過ごしたい」ときっぱりと話した。この日は則本にオーバーホールや練習の取り組み方について質問攻め。それでも「まだ日本シリーズでの心境は聞けていないんです。いろいろ聞いて吸収したい」と貪欲だった。

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