慶大・山崎錬選手、2戦連発！谷田成吾選手も大学1号！

　東京六大学リーグ、慶大ｖｓ東大戦で、昨日2本のホームランを放った山崎錬選手が2戦連発となる3号ホームランを放った。これで今シーズンは打率.385、3本塁打、9打点となり、ホームラン、打点でリーグトップの位置にいる。

　また、慶大の1年生・谷田成吾選手が5回に大学初ホームランを放った。谷田選手は8番ライトで出場しており、この日は3打数2安打と徐々にその打撃が見えてきた感じだ。また横尾俊建選手はこの日はノーヒットも犠打で1打点を挙げた。今年のドラフト候補では阿加多直樹捕手がこの日も5打数2安打で現在、打率.409と好調を維持しており、福谷浩司投手は9回1イニングに登板しノーヒットに抑えた。

　慶大が東大に連勝し、勝ち点２とした。今季初めて４番に入った山崎錬二塁手（４年＝慶応）は６回、前日同様にバックスクリーン右端に飛び込む２ランを放った。この日は１安打３打点で、２日間で４安打（３本塁打）して８打点の荒稼ぎだ。打率３割８分５厘、３本塁打、打点９。山崎錬は「スライダーです。風も強かったし、押し込めた。ボールが見えています」と振り返り、主将の立場からは谷田成吾外野手（１年＝慶応）の神宮１号アーチも喜んだ。「これから強い早稲田、立教戦があるし、あの長打力は魅力です」と話していた。

　慶大は慶応（神奈川）時代に高校通算７６本塁打をマークした谷田が、大学初アーチを放った。４回に大学初安打となる右前打を放って迎えた５回。１ボール１ストライクからの３球目を右中間へ鮮やかな弾道で放り込んだ。大学９打席目で飛び出した待望の一発に「昨夏に（右手甲を）骨折してから紅白戦を含めても１本も打ってなかった。感覚を忘れていたのでベースを回るのが速かった」と、約１年ぶりの感触の余韻に浸った。

　初ものづくしだ。チーム７試合目だったこの日、「８番・右翼」でリーグ戦初の先発出場。４回に通算８打席目で右前に初安打を記録すると、一気に緊張がほぐれた。そして、待望の一発。「横尾より先に打てたのはうれしい」。高校通算５８本塁打のライバル・横尾俊建は、一足先に三塁の定位置を確保。後れを取り戻す一打に胸を張った。背番号３４は、慶大ＯＢで通算２３本塁打のリーグ記録を持つ巨人・高橋由伸が１年春から３年間つけた番号。江藤省三監督（７０）の「由伸のようなバッターになれ」との思いが込められている。