大学選手権、MVPは早大・吉永健太朗投手!龍谷大、古本武尊、杉上諒もタイトル獲得!

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 MVPは吉永健太朗投手

 大学野球選手権大会は早大の優勝に終わった。MVPは1年生・吉永健太朗投手、初戦の福井工大戦で6回までノーヒットに抑えると7回コールド1安打完封勝利を見せた。準決勝の九共大戦では6回に四球で崩れ2失点したものの5回2/3で2安打しか許さず、決勝でも亜大を7回4安打8奪三振無失点に抑えて優勝に大きく貢献した。19回2/3でわずか7安打しか許さず、2失点。奪三振は22個でイニング数を上回る三振を奪った。

 タイトルは龍谷大の二人

最優秀投手にはベスト4に勝ち上がった龍谷大の杉上諒投手が輝いた。杉上投手は立命館大戦で1失点完投、東海大戦でも好投を見せ2勝、20回1/3を投げて防御率1.33を記録し吉永投手を上回った。首位打者賞も龍谷大の古本武尊選手、16打数8安打で打率は5割を記録、チャンスで打点を挙げる勝負強さも見せた。

 敢闘賞には話題の二人

 敢闘賞には亜大・東浜巨投手が選ばれた。八戸大戦で2失点完投、愛知学院大戦で完封を記録し決勝でも先発した。また特別賞が三重中京大・則本昂大投手に贈られた。則本投手は初戦の大体大戦でタイブレークで敗れたが1試合20奪三振を記録、151kmのストレートはプロのスカウトも驚嘆させる本物の投球だった。

 投手の評価

 個人的な感想として、神宮球場の球速が昨年ほど出なくなり球速で騒がれる投手が減った事もあり、ワッと騒がせる投手は少なかったと感じた。しかし力のある投手はきっちりと140km後半をクリアしてくるのだが、その中でも投球の質というものを感じさせられた。150kmを出していてもバットに当てられる投手と140km前半でも空振りを奪える投手がはっきりしていた気がする。

 1年生の活躍

 また1年生の活躍が目立った感じもする。MVPの吉永投手もそうだが、早大サードの茂木栄五郎選手や亜大の藤岡裕大、山下翼などの他にも、奈良産業大・庄司力也投手の力投が光った。プロで既に活躍を見せている東北楽天の釜田佳直投手や中日の高橋周平選手と戦ってきた世代の活躍に、3年後のドラフトは投手、リードオフマン、主軸打者とバラエティーに富んだドラフトとなりそうだと感じた。

 東浜投手の誤算

 今年の候補で見てみると東浜巨投手の誤算というものはある。基本的にリーグ戦の投球とほとんど変わっていないので、140km前半だろうが三振が少なかろうが驚きはしないが、昨年、東洋大・藤岡貴裕投手が決勝の慶大戦で見せたような熱闘を見られなかった感じがした。早大戦では2回以降は気迫も見られたのだがちょっと物足りなかった。ただしこれでドラフトの評価は変わる事はない。プロでは球速も140km中盤まで戻るようになると思うし、これだけの制球力と変化球の巧みさがあれば十分通用する。

 杉山翔大選手の可能性

 また、早大・杉山翔大選手の調子が素晴らしい。去年の阪神ドラフト1位・慶大の伊藤隼太選手が春のリーグ戦で3冠王まであと一歩の活躍を見せながら大学選手権では絶不調だったのを見ると、同じくリーグ戦5本塁打を記録した杉山選手は四球も選び、決勝ではダメ押しのホームランも放ちと活躍を続けた。身長が低くぱっと見は伊藤選手の方が良く見えるかもしれないが、打撃に関しては申し分なし。今は一塁を守るが強肩を見せるためのポジションでプレーしてほしいという思いもある。

 今年のドラフト候補の評価

 その他に、九共大・川満寛弥投手はこの大会の投球で1位評価が固まったと思う。道都大・佐藤峻一選手や龍谷大・古本武尊選手もドラフト上位の評価を固めた。三重中京大・則本昂大投手は日本生命入りが決まっているが、これからひと波乱あるかもしれないと考えされられるほど他のドラフト上位候補投手と同等かそれ以上の投球を見せた。大体大・松葉貴大投手や東海大・伏見寅威捕手、立命大・金子侑司選手はそれほど活躍できなかったが評価は下がらないだろう。龍谷大・杉上諒、大体大・宮川将投手は評価が割れていると思う。

 

 

 

吉永MVP!早大5年ぶり4度目V…全日本大学選手権 -  スポーツ報知:2012/06/18

 早大は吉永が7回を無失点と好投した。打線は今秋のプロ野球ドラフト会議で1位指名が確実視される亜大の東浜から1回に3点を先制し、6回にも1点を加えた。最高殊勲選手賞には吉永が輝いた。同賞に1年生が選ばれるのは07年の早大・斎藤(現日本ハム)以来2人目。最優秀投手は杉上、首位打者は16打数8安打、打率5割の古本と龍谷大勢が受賞した。

早大・吉永がVで佑ロード/大学選手権 -  ニッカンスポーツ・コム:2012/06/18

 3点リードの5回1死三塁、負けない投球術が凝縮されていた。2球目のスクイズに対し、直球を高めに外した。ファウルとなり3球目。連続のスクイズに、今度は低め直球で空振りを奪い、三塁走者を挟殺した。「走者三塁の時はゆっくり足を上げるようにしている」。走者の動きを視界にとらえ、2球連続でスクイズを見破った。直球は最速144キロをマークし、左打者への必殺シンカーも効果的だが、投手としての総合力の高さを改めて披露した。

 

 前日に98球を投げた疲労はあったが、発奮材料があった。試合前、プロ初完投したばかりの楽天釜田から「頑張れよ」とメールが入った。高校ジャパンからの友人で、直球やカットボールの握りを教わった間柄。「完投お疲れさま。すごいな」と返信はしたが、同学年の活躍は「相当刺激になりました。少し悔しい」とさえ思った。大学4年間で成長し、即戦力でプロ入りという夢を抱くだけに、別の進路で成長している姿を証明したかった。

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