2015年ドラフト10大ニュース

2015年も今日で終わります。今年のドラフト会議を振り返る意味で、2015年ドラフト関連の10大ニュースを勝手に決めます。

今年も1年間ありがとうございました、来年も良い年でありますように!

第10位 社会人選手のドラフト1位指名は2002年以来の0人

今年のドラフト会議で1位指名された社会人選手は0人だった。これは和田毅投手、村田修一選手などの松坂世代の大学生選手がそろい、また西岡剛、高井雄平などの高校生がおり豊作だった2002年以来13年ぶりの事だった。

社会人の候補としてはJR東日本の関谷亮太投手、NTT東日本の横山弘樹投手が2014年の時点で活躍しドラフト1位候補として挙げられたものの、2015年はともに成績を落として評価を下げ、ドラフト2位で指名された。ドラフト直前には社会人NO.1捕手・トヨタ自動車の木下拓哉選手のドラフト1位指名の情報も流れたが、結局ドラフト4位での指名となった。

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第9位 日本生命が都市対抗、日本選手権連覇

社会人の2015年は日本生命が都市対抗、日本選手権の2大全国大会を制覇した。日本生命は2013年のドラフト会議で柿田裕太投手、吉原正平投手、小林誠司捕手、井上晴哉選手の4人が指名され、エース、リリーフエース、正捕手、4番が一挙にいなくなり、2014年も小田裕也選手がプロ入りしたが、チームは活性化されて藤井貴之投手、清水翔太投手、小林慶祐投手、上西主起選手などが成長した。

来年のドラフト会議では小林投手、清水投手、上西選手はドラフト会議で指名される可能性は高い。

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第8位 単独1位指名相次ぐ

今年のドラフト会議は目玉なきドラフトと言われ、多くの球団が「この選手」という選手は少なかった。また目玉候補として挙げられた選手の故障も相次ぎ、各球団とも球団の補強ポイントを優先したり、独自の評価で急激に成長を見せた選手などを指名した。その結果、オリックスは外野手の吉田正尚選手、広島カープは大商大の岡田明丈投手、巨人は立命館大の桜井俊貴投手を単独で1位指名した。

1位指名で競合し抽選で外した時にドラフト1位クラスの選手が残っていないと判断し、単独指名に向かった球団もあるだろう。

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第7位 駒大・今永昇太投手、富士大・多和田真三郎投手、県岐阜商・高橋純平投手など有力投手の故障相次ぐ

今年のドラフト会議では大学生では左腕で昨年秋に7勝を挙げ、明治神宮大会でも優勝した駒大の今永昇太投手、右腕では大学1年時に明治神宮大会でノーヒットノーランを達成した多和田真三郎投手、高校生では県岐阜商の152キロ右腕・高橋純平投手が目玉として注目されていた。しかし今永投手は春に左肩を痛めて春のリーグ戦は登板せず、多和田投手も日本選手権前に肩を痛めて登板を回避、秋のリーグ戦では登板しなかった。高橋純平投手も夏の予選前に左足の肉離れを発症してわずかな登板に終わった。

結局、今永投手は横浜DeNAが単独1位指名、多和田投手も西武が単独1位指名し、高橋投手は5球団くらいの指名競合も予想されたが、3球団の指名競合となった。

また故障ではないものの、明治大の期待の190cm左腕・上原健太投手も不調で、日大三のエースとして夏の甲子園で優勝し、大学1年春にMVPの活躍を見せた早稲田大・吉永健太朗投手も期待されたが、2年時にフォームを崩すと状態が戻ることはなかった。社会人投手(第10位参照)も不調で、本命無きドラフトとなった。

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第6位 東北楽天・立花球団社長、北海道日本ハムの社長の連勝止まる

ドラフト会議の抽選となると注目される人がいる。一人は東北楽天の立花陽三球団社長は2013年に5球団が重複した松井裕樹投手の抽選を、2014年は2球団重複の安楽智大投手の抽選で当たりくじを引き、強運の持ち主と評された。もう一人は日本ハムの球団社長。2010年には藤井純一社長が斎藤佑樹投手の抽選を、2011年と2014年には津田敏一球団社長が菅野智之投手、有原航平投手の抽選で当たりくじを引き、逆に2013年は栗山監督が抽選に臨むと松井裕樹投手、柿田裕太投手、岩貞祐太投手の3度の抽選を外す事態となっており、日本ハム球団社長伝説となっていた。

しかし今年のドラフト会議では東北楽天の立花社長が平沢大河選手を指名した千葉ロッテと2球団の抽選でくじを外し、日本ハムの竹田社長も中日福岡ソフトバンクと3球団重複の高橋純平投手の抽選に初めて挑んだもののくじを外した。また日本ハムは中日と一騎打ちとなった小笠原慎之介投手の抽選も外し2連敗となった。

立花社長、日本ハム社長の伝説が終わり、ドラフト会議は新たな伝説を待ち望んでいる。

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第5位 高山俊選手が東京六大学通算安打記録を更新

明治大の高山俊選手が、高田繁氏が記録していたリーグ通算127安打の記録を塗り替えた。高山俊選手は日大三で高校3年時に夏の甲子園を制し注目されていた選手で、明治大に進学すると1年春にシーズン20安打を記録した。その後もヒットを量産し3年秋には100安打を達成、プレッシャーのかかる4年春も17本と全くぶれずにヒットを増やすと、秋にあっさりと記録を更新してみせた。最終的に131安打まで記録を伸ばした。不滅の記録となるかもしれない。

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第4位 谷田成吾選手、藤岡裕大選手、北村祥治選手、畔上翔選手などが指名漏れ

今年は大学生野手の候補が比較的多く、その中で有力選手が指名漏れとなった。東京六大学で3年春に4本塁打、秋に3本塁打を放ち高橋由伸2世と呼ばれた谷田成吾選手は4年春に絶不調も秋には5本塁打を記録していた。しかし左打ちの外野手では明治大・高山俊選手や青学大の吉田正尚選手やタイプは違うものの早稲田大の重信慎之介選手などがおり、またこれだけの実績がある選手を下位で指名することは難しく指名漏れとなった。

亜細亜大の藤岡裕大選手と北村祥治選手はチームのサード、セカンドとして1年春からプレーし、大学4年間8季で6度のリーグ制覇に貢献した。しかし大商大の吉持亮汰選手や早稲田大の茂木栄五郎選手、立教大の大城滉二選手などと比較される事になり指名漏れとなった。

畔上翔選手は日大三優勝メンバーの主将として高校時から注目され、法政大でも3年秋にはU21代表に選ばれるなど注目されたが、谷田選手同様に指名漏れとなった。日大三メンバーでは高山俊選手、横尾俊建選手が指名され、吉永投手、畔上選手、立教大の鈴木貴弘選手は社会人に進む。

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第3位 高校野球100周年で高校野球盛り上がる、U18代表も注目度増す

今年は高校野球100周年として、特に夏の甲子園に向けてイベントやキャンペーンが行われ、夏の甲子園の入場者数は延べ86万人となった。またU18ワールドカップも日本で開催され、決勝の舞台は聖地甲子園で行われた。

その中で数々のファインプレーや驚きの走塁を見せた関東第一のオコエ瑠偉選手、守備やホームランを記録した平沢大河選手、左腕で152キロを記録した東海大相模・小笠原慎之介投手や、中京大中京の上野翔太郎投手、秋田商・成田翔投手などのスターが誕生した。

夏の甲子園優勝は東海大相模、Wエースの小笠原慎之介投手、吉田凌投手はドラフト会議で指名されプロ野球選手となった。U18代表は甲子園でアメリカに敗れる屈辱だったが、地上波で放送された試合で視聴率は20%を超すなど注目を集めた。

関連:侍ジャパンU18日本代表の選手一覧第97回(2015)高校野球選手権大会の出場校と注目選手2015年度-高校生のドラフト候補リスト

 

第2位 工藤監督が3球団競合の高橋純平投手を引き当てる

県岐阜商の高橋純平投手は中学時代から注目され、1年生の春には145キロを記録して注目されていた。そして3年春のセンバツでは2回戦の近江戦で3安打10奪三振で完封勝利を挙げ、ドラフトの目玉と評価され、ドラフト会議では最大で5球団程度の指名重複も予想された。

その後、左足を故障し夏の大会はほとんど登板ができずに涙を飲み、ドラフト会議では指名を回避する球団も出たが、それでも今年のドラフト会議で最多の3球団(中日、北海道日本ハム、福岡ソフトバンク)が指名し、残りくじとなった工藤監督が交渉権を獲得した。

福岡ソフトバンクはドラフト2位以下でも小澤怜史投手など高校生ばかり6人を指名し、3軍制のシステムを確立し、来年春には筑後市に育成施設の「ベースボールパーク筑後」がオープンとなる。高校生を獲得して中心選手に育てる方針は以前から考えられていたが、育成選手制度を活用して70人枠を超える選手を確保し、3軍として地域の社会人や独立リーグと協力して試合の機会を増やすなど、育成をシステム的に実践している。

巨人もこれを参考に来年から3軍制を取り入れることを明らかにし、育成ドラフト会議ではBC・武蔵から大量に選手を指名するなど動きを見せた。プロ野球も新たな時代に入ってくるかもしれない。

 

第1位 高山選手に指名重複、真中ショックなど

1位はドラフト当日の話題を選びました。高山俊選手は第5位でも紹介したように野手の目玉として注目されていたものの、ドラフト前に1位指名を公表していたのは東京ヤクルトのみ、単独1位指名も予想されていた。しかし当日に阪神の金本新監督が高山選手の指名を決め、ドラフト指名会場では阪神1位高山に大歓声が挙がった。

そして抽選、金本監督と真中監督が抽選をすると、真中監督が大きくガッツポーズを見せ、金本監督はうなだれて席に戻る。真中監督はインタビューで高山選手へのメッセージを伝え席に戻ると、大会事務局がヤクルト、阪神のテーブルの間でくじを確認に走る。そして数分後、大会事務局より「交渉権を獲得したのは阪神です」と発表があり、再びドラフト会場に大きなどよめきが走った。

2005年のドラフト会議では大阪桐蔭・辻内崇伸投手の抽選で、オリックスのGMだった中村勝広氏がNPBマークと獲得の印と勘違いしてガッツポーズし、当たりくじを引いていた巨人・堀内監督がくじを確認せず、間違いに気づき訂正された。また同じ年の福岡第一の陽仲壽選手の指名でも王貞治監督が同様に勘違いしてガッツポーズを見せ、日本ハム・ヒルマン監督が「交渉権獲得」の文字を読めなかった事もあり、一時はソフトバンクの交渉権確定が宣言されるなど混乱をしていた。

それ以降、抽選後にくじを事務局が確認する手続きをしていたのだが、それにも関わらず今回、同じような混乱となった事は事務局の大きなミスとなり、ドラフト史に残る事件となるだろう。金本監督の「ビデオ判定でホームランに覆った」というユーモアで救われ、2球団の監督からメッセージを送られる事となった高山俊選手も落ち着いて対応したのが救いだった。

真中監督はテーブルで表情はこわばり、その後の日本シリーズに結果にも影響したとささやかれた。

関連:2015ドラフト全指名選手

 

その他では侍ジャパン大学代表がユニバーシアードで金メダル獲得(雨天のため台湾とともに優勝)、や富士大・第一工大からの指名が続いたことなどもありましたがランク外としました。

そして最後に、阪神のGMとして各地の球場で選手を追い、チームの補強戦略を決める中村勝広GMが、9月23日に亡くなられるという衝撃が走った。ドラフト会議が約1か月後と迫ったときの急逝だった。監督、オリックスGM、そして阪神を毎年Aクラスに入るチームにした功績は大きく、ご冥福をお祈りいたします。

2015年も1年間ありがとうございました。また2016年ドラフト会議ホームページをよろしくお願いします。

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