2015ドラフトの争点

 2015年ドラフト会議は10月22日に行われる。今年の選手、各球団の補強ポイントなどから、今年のドラフトの争点を挙げていく。

争点1 エース投手の獲得か主力野手の獲得か(9月11日)

争点2 チームを変えてくれる外野手(9月25日)

ドラフト会議での選手補強についてよく聞かれるのは、「センターラインの強化」という言葉、ただし多くの場合は投手、捕手、遊撃手を指す。ドラフト会議において最優先されるのは投手、次が希少価値の高い捕手、二遊間となり、他のポジションから移すことができる外野手の指名は比較的少ない。しかし、チームを見ると俊足の1番打者や3番、4番を打つ選手は外野手が務めており、特に攻撃面においては外野手がベースとなる。

そのためプロ球団もチームの中心選手になると見込んだ外野手を、ここぞと1位指名する事も少なくない。2014年は外れ1位とはいえ広島野間峻祥選手を1位指名、2012年にも高橋大樹選手を1位指名している。また2011年に阪神は慶大の伊藤隼太選手を、東京ヤクルト川上竜平選手を1位指名している。

今年はここぞという外野手がいる。1人目は青学大の吉田正尚選手、吉田選手は小柄ながらも体全体でバットを大きく振ることができ、それでボールをきっちりと捉えることができる。プロとの壮行試合やU18との壮行試合でホームランを記録している。2人目は明治大の高山俊選手、東京六大学で安打記録更新間近の活躍を見せ、昨年秋は3本塁打、今年春も2本塁打の長打力に、バントヒットも狙える俊足を持つ。活躍的には日大三時代から横尾俊建選手や畔上翔選手、大学代表でも吉田正尚選手や茂木栄五郎選手が派手な活躍を見せるのに対し地味な役割を担う事も多いが、東京ヤクルトの川端慎吾選手のような2番打者になる可能性もある。

3人目はオコエ瑠偉選手。甲子園やU18でのスター性は得難いものがある。何をするかわからない、常識を超えたプレーを見せてくれるオコエ選手は、広島の菊池涼介選手のような常識を変えてくれる選手にもなれるし、新庄選手や陽選手のようなスターになる素質を十分秘めている。課題の打撃も甲子園やU18ワールドカップで目に見える進化を見せてくれ、これも才能といえるだろう。オコエ選手のプレーを見るために球場の足を運ぶ人が出るようになるそうだ、そんな予感がある選手。

2015年度-大学生外野手のドラフト候補リスト

2015年度-高校生外野手のドラフト候補リスト

 

争点1 エース投手の獲得か主力野手の獲得か (9月11日)

 毎年、12球団のドラフト1位指名では投手が多く指名される。2014年は9人、2013年も9人、2012年は10人(大谷翔平選手を投手として)、2011年は8人だった。

 ドラフト1位指名はやはりエースとなれる投手か、主力となる野手を獲得したい。各球団はチームの補強ポイントからどちらを獲るかを決める。しかし日本の野球は投手中心であり、球団も先発投手を望み、高校や大学、社会人チームからも投手によい選手が比較的多くなる。

 今年に関しては投手の本命候補がそれほど多くない。逆に野手で可能性を持った選手が活躍する姿を見せ、野手の獲得を目指そうとする球団もおおいだろう。ただし1位指名の可能性がある野手を挙げると、それでも関東第一・オコエ瑠偉選手、仙台育英・平沢大河選手、青山学院大・吉田正尚選手、明治大・高山俊選手、早稲田大・茂木栄五郎選手など、多いように見えるがそれでもこのくらいしか挙げられず、最終的には野手は3人~4人が1位指名され、8人前後が投手の指名となりそうだ。

 

野手優先の球団

 球団の状況を見てみると、投手陣に満足しているチームはおそらくないと思うが、それ以上に野手に課題を感じていそうなのが、巨人中日、阪神、広島、東北楽天オリックス千葉ロッテだろうか。野手に課題がある球団が多いと思う。

 巨人、千葉ロッテ、阪神は外国人投手に支えられている状況もあり投手に課題がないことはないが、ベテラン野手や外国人選手の調子でチームの状態が大きく変わり、選手の層に課題が見える。広島も若手野手が成長しているものの、阪神を戦力外となった新井選手や外国人選手が主軸を打つなど決して安定した状態とは言えず、中日はさすがに森野選手、和田選手、荒木選手の時代から変わる選手が出てこないといけない。オリックスは外国人補強により成績が大きく変わるチームで野手の層が厚くない証拠、東北楽天は打線がそろわずにオーナーから介入されるなど最悪の状況、野手の状態の悪さが則本投手など投手陣にも影響をしてしまった印象がある。

 挙げられなかった球団でも例えばヤクルトは山田選手、川端選手などは不動の地位になったものの、遊撃手はFAで獲得した大引選手を中心に起用し、外野手も比屋根選手が1番センターのポジションを獲得しつつあるがミレッジ選手、雄平選手、荒木選手など、まだ不安定さも見せる。

 北海道日本ハムは野手もかなり選手がそろっているが、大谷翔平投手、有原航平投手とプロ野球を代表する投手の獲得が相次ぎ投手陣は安定感を見せたている。しかし今年は陽選手が離脱した影響もあり、福岡ソフトバンクに差をつけられた。ポスト陽も含め福岡ソフトバンクに勝つための補強として、野手の層を厚くしたいところ。

 例えばヤクルトや北海道日本ハムの打線に吉田正尚選手や高山俊選手が加われば、なお一層打線は強力となり福岡ソフトバンクに匹敵してくる。また北海道日本ハムにオコエ瑠偉選手のようなスター候補が加われば、浅間選手も含めて次世代の覇者になる可能性がある。巨人も村田選手や阿部選手の代わりだったり、立岡選手がポジションを獲ったもののまだ活躍の期間は短く、欠場の多い長野選手など外野手が課題といえる。これらのチームのスカウトは、投手を見ながらも自然に外野手にも目が行ってしまうのではないかと思う。

 

投手優先の球団

 現状でどちらかというと投手を獲得したいと考えている球団は、横浜DeNA、福岡ソフトバンク、埼玉西武だろうか、比較的少ない。そして福岡ソフトバンクや埼玉西武は野手の層がそろってきたための投手の強化で、横浜DeNAは投手がいないという事で状況は大きく違う。

 横浜DeNAは元々、左の先発が全くおらず、駒澤大の今永昇太投手や地元神奈川の小笠原慎之介投手を注目していた。しかしシーズン終盤には砂田穀樹投手や石田健大投手が先発ローテーションに入り、逆に井納投手、山口投手やモスコーソ投手が期待を裏切ったことで、エースとなれる右の先発候補もドラフト1位指名の視野に入ってきそうだ。

 福岡ソフトバンクはここ数年は素材型の投手獲得が続く。ドラフト1位で獲得した投手が1年目から活躍していないにも関わらず、強力打線と大隣投手、ハンデンバーグ投手、摂津投手、帆足投手などのローテーションは安定をしダントツの首位を走る。育成に力をいれる福岡ソフトバンクはベテラン投手に代わっていく選手として、素材型の選手を獲得してエースに育てる好循環になっている。ただし打線も内川選手や松田選手がベテランになってきており、そろそろ野手の素材を獲得したいという思いもあるだろう。

 埼玉西武も若い野手に比べ投手陣に刺激を与えたい所だが、高橋光成投手が活躍をし雄星投手もまだ若く投手陣も悪くない。それならば不安定になってるライトのポジションを狙って外野手の指名の可能性もある。

 

 まとめると、今年の野手のドラフト1位候補は注目はされるものの人数は例年並み。しかし、投手に超目玉がいない事からドラフト1位で競合をするような選手も出てくるかもしれない。12球団のドラフト1位指名に注目したい。

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