履正社・寺島成輝投手が150キロ、巨人GMなど絶賛

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履正社の寺島成輝投手が甲子園で初登板し、8回にMLBアストロズのスピードガンで150キロを記録した。この試合には日米16球団のスカウトが視察し、巨人・堤GM、東京ヤクルト・小川SDなどが絶賛した。

2安打11奪三振完投

寺島投手はこの日は調子はそれほど良くなかったように思える。球速はいつも通り140キロ前後で、ここぞという所で140キロ中盤の速球で見逃し三振を奪ったが、ストレートが高めの球が多く、変化球も高い球が多かった。

それでも空振りを奪える、そして外角に決まるストレートで三振を奪い、球場表示では最速146キロが最速だったが、MLBアストロズのスカウトのスピードガンでは8回に150キロを記録した。またカットボールで打たせて取る投球も見せ、高川学園を2安打11奪三振1失点に抑えた。

寺島投手はこの日の投球について「出来は65点」と評価した。それでも「十分かな。150キロは出したいし、狙った部分もありますけどコントロールを意識し、8割の力で打たせるところは打たせて、抑揚をつけて投げました」と話した。また、履正社のもう一人の左の先発候補・山口裕次郎投手についても、「マウンドは楽しかったし、味わってもらいたいけれど、僕が全部投げます」と話し笑った。

16球団スカウト視察

この日は国内12球団とMLB4球団の16球団のスカウトが視察をしている。

巨人・堤辰佳GM:「うちの中でトップランク。高校生の中では、球の力は抜けている。力は持っている。高橋君、藤平君と比べても遜色ない。1位で消えてもおかしくない素質なのかなと思う。」

中日・中田宗男スカウト部長:「メリハリが素晴らしい。落ち着きもある。先発候補の左投手では一番いい。」

福岡ソフトバンク・小川一夫編成育成部長:「完成度が高い。プロに来て、すぐ出られるくらいの力がある。」

横浜DeNA:「素材だったらNO.1。ボールの切れがいい、スピードがいい。コントロールもいい。疲れがこない投球フォームで長持ちしそう。そんな投手はなかなかいない」

東京ヤクルト・小川SD:「相手を見てここぞで力を入れる。力を入れてもそれなりに制球できているし、精度が高いしスケールが大きい。高校生ではなかなかいない。」

東北楽天・長島スカウト部長:「左打者の内角に投げられるハートの強さがある。今年の左投手は寺島、高橋が中心」

埼玉西武・渡辺SD:「高校生の中で最も安定感があるね」

阪神・畑山統括スカウト補佐:「大舞台でも普段通り、力の強弱をつけながら投げられていた。メンタル面の強さを感じるし、大舞台でも楽しめる精神力は凄い」

ブレーブス・大屋博行スカウト:「アクセルを持っていて、フルに踏んだり、弱めたりができる。米国でも十分通用する力がある。」

アストロズ・大慈弥スカウト:「ここぞという時の制球がいい。投手は制球がすべて。プロでも勝のに一番大事なのは制球」

これまでNO.1左腕と評価され続けた寺島投手、唯一なかったのは大舞台での実績だった。しかし今年は春季近畿大会で優勝、そして甲子園でのこの投球ですべてをそろえたと言ってよい。堂々と秋のドラフト会議で複数の球団から1位指名を受けることになる。

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8回1死、履正社・寺島が清水へ投じた4球目だった。結果はファウルとなったこの1球でアストロズのスカウトが構えたスピードガンが150キロを叩き出した。自己最速を1キロ更新し、初めて大台に乗せた。

直球主体で五回まで無安打。六回に単打2本に失策が絡んで1点を失ったが、安打は2本のみ。六回以外は毎回の11三振を奪った。自己最速は149キロ。この日の最速は一回と九回に計測した146キロだが、「十分かな。150キロは出したいし、狙った部分もありますけどコントロールを意識し、抑揚をつけて投げました」と振り返った。

巨人・堤GMも、左腕の実力に目を見張った。「まだ見たことがなかったから」と、チームの遠征先の広島から東京に戻る途中で下車して電撃視察。「高校生の中ではトップランク。(ドラフト)1位で消えてもおかしくない素質なのかなと思う」と絶賛した。他球団のスカウト陣も「(BIG3の中でも)完成度は一番」(中日・中田スカウト部長)、「高校生の中で最も安定感があるね」(西武・渡辺シニアディレクター)と賛辞が止まらなかった。

「8割の力で打たせるところは打たせて」と振り返った寺島。まるでプロが高校生を相手にしているような空気が、18・44メートルの間に漂っていた。初回から力のある直球で押し込み、八回まで外野に飛球を打たせなかった。奪った11三振はほとんどがストレートだ。

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