オリックス、ドラフト1位指名の山岡泰輔投手が仮契約、いよいよプロへ!

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オリックスは、ドラフト1位で指名した東京ガス・山岡泰輔投手と、契約金1億円、出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約を交わした。背番号は13に決まった。瀬戸内高校時に注目された右腕が、いよいよプロ入りする。

田口麗斗との死闘

山岡泰輔投手といえば、瀬戸内高校3年時の活躍が印象に残る。広島新庄のエースだった田口麗斗投手と夏の広島大会決勝で延長15回0-0の投げ合いを演じ、山岡投手は163球を投げて1安打15奪三振、田口投手は213球を投げて19奪三振を記録した。翌々日に行われた引き分け再試合でも7回まで0-0の投げ合いを見せ、8回裏に瀬戸内が1点を奪ってそれが決勝点となり、甲子園出場を決めた。再試合でも山岡投手は130球で完封している。

甲子園大会で山岡投手は初戦で明徳義塾と対戦する。試合は1-2で敗れたものの、8回6安打奪三振と完投した。そして侍ジャパンU18代表にも選出されると、その山岡投手の投球を動画で見たダルビッシュ有投手がtwitterで、「これは一番だわと思いました」とつぶやいたことで話題となった。このつぶやきは、山岡投手を紹介する上で必ずと言っていいほど入るようになった。

U18代表には田口投手も選出された。松井裕樹投手をエースに、安楽智大投手、森友哉選手などが主力となりチームは準優勝だった。

社会人の3年間

プロも注目したが評価的にはドラフト2位か3位あたり、高校生選手では体格が大きく身体能力の高い選手が指名される事が多いが、山岡投手は172cmと小柄で、将来性という点で心配をし、大学や社会人といった上のステージで活躍する姿をみてから、と思ったスカウトは多かったと思う。

山岡投手はプロ志望はせずに東京ガスに進む。すると1年目からリリーフとして登板し、150キロの角度のあるストレートを投げてスカウトを驚かせた。プロでも通用する球を投げていたと思う。2年目には先発となりエースへの道を歩み始めたものの、リリーフの時のような圧巻の球威は見せられず、やや苦しんだシーズンとなったかもしれない。今年は1年目ほどのインパクトはないものの、春先の社会人大会で好投を続け、都市対抗でも1回戦のNTT西日本戦で9回3安打8奪三振で無四球完封し、社会人NO.1投手の評価を確実とした。

そしてドラフト1位で指名され、この日、最高条件でプロ入りを果たした。社会人3年間は、評価という面で山岡投手を最高に押し上げた点で良かったといえる。ただし、高校からプロ入りしたライバルの田口麗斗投手は、今年10勝10敗の成績を残しており、山岡投手も社会人で経験はしたものの、もっと伸びていてもおかしくない、少なくとも1年目の投球を見るとそのように感じる。

この日の契約会見でも山岡投手は色紙に「下剋上」と記した。最下位に沈んだオリックスのことを現したのと同時に、自らもドラフト1位投手として上からではなく、下から追い上げていく姿勢を示した。

オリックスは来年の開幕から投げられる選手として、山岡泰輔投手を単独指名することを選択した。まずはプロ1年目で先発ローテーションを守っていく事が求められる。

「1年目からチームを変えられる投球をしていきたい。体の小さな子どもたちに小さくても細くても野球選手になれるんだという夢を与えてあげたい」

最大の武器はレンジャーズ・ダルビッシュから絶賛されたスライダーだ。瀬戸内のエースとして出場した13年夏の甲子園大会の動画を見たダルビッシュがツイッターに「これは一番だわ」と投稿して話題に。一躍注目を浴びても「重圧はなかったです。“言ってもらったんだから、やらないと”と良い方向に変えられた」と頼もしい。

記憶に残る熱闘を演じた田口とは、今でもたまに連絡を取り合うという。オリックスでは、高校や21Uの日本代表で一緒だった若月らとチームメートになることもあり「またバッテリーになれればいい」とコンビの再結成に夢を膨らませた。

 
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