広島、田村恵スカウトが大仕事、大瀬良大地投手を引き当てる

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 広島は昨年野村監督が2度の抽選を外し、今年は担当スカウトが抽選するとしていた。

大瀬良大地投手を指名

 広島は昨年のドラフト以降、単独指名を狙う方針で進めてきたが、リーグ戦でチームがAクラスに入った勢いで強気の指名となった。3球団以内なら行くと松田オーナーが話し、今年最初から指名を狙っていた大瀬良大地投手を指名した。

 そして抽選となると、東京ヤクルト・小川監督と阪神・和田監督の間に、見たことのある顔の人が立っていた。大瀬良大地投手を高校生の時から見て来た、九州担当の田村恵スカウトだ。田村スカウトは2番目のくじをひき、やや控えめなガッツポーズを見せた。

田村恵スカウトとは

 田村恵スカウトはヤクルトの古田敦也選手が活躍していた時期に、鹿児島商工(現樟南)で黒縁めがねをかけた捕手として、アイドル顔の福岡真一郎投手と2年生バッテリーを組み注目された。3年夏には甲子園で準優勝し1994年のドラフト6位で広島に入団した。

 入団後は62試合に出場したものの2002年に現役を引退すると、九州駐在スカウトとして、北別府学投手、前田智徳選手などを獲得した名スカウトの村上孝雄スカウトの後を任されていた。

大瀬良投手も感謝

 大瀬良大地投手も田村スカウトに触れ、「田村さんの姿をみているとカープがとってくれるんじゃないかと思っていた」と話し、「自分がたいした選手でない時から見てくれていた」と感謝を示した。大瀬良大地投手は長崎日大高校時に、センバツで優勝した清峰の今村猛投手と夏の長崎大会準々決勝で対戦し勝利している。その今村投手と同じチームとなる。今村投手にも刺激になるだろう。

スカウトの抽選は

 今回は抽選を当てた事により、田村スカウトと大瀬良投手の縁などが紹介され、若い田村スカウトの人柄もあり良い形となった。しかし抽選を外した場合はファンから責められる事にもなるかもしれない。これで来年以降も広島はスカウトが引くことになるかもしれないし、他球団もそうするところが出てくるかもしれない。個人的にはスカウトに責任を負わせないで、抽選は他の人にお願いしたいところだが。

  「(クジを)引いてくれるんじゃないかな、と思っていた」。クジを引き当てた田村スカウトは、長崎日大高3年時にも指名を検討していた。当時は進学が決まっていたため、同校の仲里監督が断ったが、その後も追いかけ続け、4年後に結実した。「僕が大したことない時から見てくれていた。田村さんの思いが(僕を)獲ってくれたのかな」と笑った。

 13日には、野球部の同級生と広島へ旅行した。「(見知らぬ)おじさんが『入って見なよ』とチケットをくれた」と、阪神とのCS第1S第2戦をマツダスタジアムのパブリックビューイングで偶然に見た。「勝負の時だと思った」と、この日にはいたパンツの色は赤色。チームメートになる清峰高出身の今村を、高校3年夏の県大会準決勝で倒して甲子園に出場した縁もある。マエケン、大竹、野村、バリントンと2ケタ勝利投手がそろう投手王国で、即戦力右腕がプロ野球人生をスタートさせる。

コイしたスカウト、大瀬良当てた - ニッカンスポーツ紙面:2013/10/25

 

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