広島は来年のドラフト会議で、亜大・山崎康晃投手、早大・有原航平投手、法大・石田健大投手の獲得を目指すようだ。
縁のある3投手
早稲田大の有原航平投手は広陵高校出身で高校時代から注目をしてきた選手で、187cmの長身から156km/hの速球を投げる投手。高校でも大学でも実績を積んでいるものの、試合で勝ちきれないなど一皮むけない所があった。しかし、今秋のリーグ戦では3勝1敗、防御率0.72で最優秀防御率となり、実力が結果に繋がってきている。
法大の石田健大投手も地元・広島工出身の左腕投手でプロから注目された。こちらは今年春までに13勝を挙げてエース格として活躍をしたが、防御率は1.93も秋は2勝止まりだった。日米大学野球では地元広島での試合で打者一人に登板したが、第4戦ではピンチに登場して2四球を与えて降板するなど、本調子ではないようだ。147km/hの速球派左腕だけに評価は高いままになるだろうが、ラストイヤーの復調を期待したい。
また、亜大の山崎康晃投手は、今年のドラフト2位で先輩の九里亜蓮投手を獲得した縁がある。176cmと小柄だが、打者がタイミングを外されるようにいきなり151km/hの速球が出てくるような感じで投げられ、しかも低めに制球されている。日米大学野球では5試合中4試合にリリーフで登板し、合計6回をわずか1安打で9奪三振と、メジャー予備軍を完璧に抑え込んだ。
この活躍で最優秀投手に選ばれたのだが、これが影響したのか秋は練習態度を生田監督に叱責され、ベンチ入りメンバーからも外された試合もあった。しかしお灸をすえられて目が覚めると、明治神宮大会では3試合全てにリリーフで登板し合計8回を3安打11奪三振に抑えている。
来年は先発を任されると思うが、最上級生となり、嶺井博希捕手も抜ける中でエースとしてチームを引っ張っていく事になる。
広島の補強
広島は、前田健太投手や野村祐輔投手を単独指名し、大瀬良大地投手には果敢に挑戦して抽選で獲得した。来年は済美高の安楽智大投手が超目玉となるが、前田健太投手がオフにメジャー移籍する可能性が高い事から、即戦力投手の獲得となりそうだ。
記事では、山崎投手が頭一つ抜けているとしているが、FA移籍した大竹投手が地元の関東を希望して移籍した事から、それを心配して、東京出身の山崎投手よりも地元広島出身の有原投手、石田投手を目指しそうとある。
ドラフト直前になってから、チーム状況によって即戦力投手を確実に獲得したいチームが出てくると思うが、その一番手は山崎康晃投手と有原航平投手という事になるとみられる。広島が来年も果敢に抽選に挑むかどうか、注目したい。
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