広島は5月22日にマツダスタジアムでスカウト会議を開き、ドラフト上位候補約30人の映像をチェックした。指名候補を167人に絞り込んだが、ドラフト1位指名の決定はしなかった。
ドラフト1位候補は決めず
この日のスカウト会議で広島は、ドラフト1位候補に、県岐阜商・高橋純平投手、明治大・上原健太投手、東海大相模・小笠原慎之介投手などを挙げ、約30人の映像をチェックしたという。
会議に参加した松田オーナーは、高橋投手について「ドラフト1位の当然の候補。何球団がいくかで、あとは指名するかしないかの問題。1年目から使える」とドラフト1位候補確実で即戦力と評価していることを明らかにした。
苑田スカウト統括部長は「レベルの高い野手は少ないが投手は豊富」と話し、1選手に指名が集中することはないのでは」と、投手が中心だが飛び抜けた選手がいない事を示唆した。
広島は地元広陵高校出身で、チームに不足している日本人の左腕投手として明治大・上原健太投手が筆頭と考えら、早ければ春季リーグ戦終了後にも1位指名を公表するかもしれないと思っていた。しかし、この春に状態が上がっていない事、高橋投手、小笠原投手の成長が著しい事などから、上原投手の1位指名確定はしなかったとみられる。
また1位指名公表のタイミングも、今この時点で発表して他球団に手を引かせるのか、ドラフト会議の2週間前あたりで他球団が1位指名を決めるタイミングで公表して揺さぶる方が効果があるか、そのあたりも考えているかもしれない。
167人に絞り込み
この日のスカウト会議で前回296人をリストアップしていたが、それを167人まで絞り込んだ。高校生野手が少ないという事、また大学、社会人の即戦力投手に優秀な選手がいるという事の様で、中心のドラフトとなりそうだ。
広島は試合では投手が接戦に持ち込むものの、あと1点が奪えない試合が目立つ。リリーフが粘り切れていないという点もあるが、打線はエルドレッド選手が抜けると主軸に怖さがあまり感じられず、1発での勝利というものもそれほど期待できない。昨年のドラフト1位で野間峻祥選手を獲得し、他にも鈴木誠也選手、菊地選手、丸選手など、主軸の前を固める選手は多いものの、相手に怖さを与える主軸の日本人がいない。
ドラフト上位で投手を指名するのもいいが、慶大・横尾俊建選手や振り回す選手や、早稲田大の茂木栄五郎選手、亜細亜大・藤岡裕大選手のようなチャンスに強いサードは、チームの補強ポイントと合致するように思う。特に上原投手を注目する苑田スカウト部長の目に、東京六大学の選手の姿は焼き付いていると思う。
ドラフト1位は最終的に明大・上原健太投手、ドラフト2位で強打のサード・茂木栄五郎選手というような指名になるかもしれない。
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広島は22日、マツダスタジアムでスカウト会議を行い、上位指名候補の約30選手の映像をチェック。1位は決まらず、指名候補を167選手に絞り込んだ。
評価が高かったのは県岐阜商の152キロ右腕、高橋純平投手(18)だ。松田オーナーは「ドラフト1位の当然の候補。何球団がいく(競合する)かで、あとは指名するか、指名しないかの問題。1年目から使える」と絶賛した。
ほかにも、広陵高出身の明大・上原健太投手(21)、東海大相模高・小笠原慎之介投手(17)の両左腕らの名前が挙がった。
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