東京六大学・早慶戦は早稲田が先勝、早大・杉山翔大が三冠王手、福谷浩司もタイトルまであと5イニング

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 東京六大学リーグは早慶戦が行われ、早大が先勝した。中日から4位指名を受けた早大4番・杉山翔大選手は4打数2安打2打点の活躍を見せ、これで打率.412、2本塁打、15打点としリーグトップ、今日の試合で1本ヒットが出れば三冠王を達成する。

 また中日からドラフト1位指名された福谷浩司投手は4番手で登板し、148kmのストレートで2回をノーヒットに抑えるピッチングを見せた。杉山との来年のチームメイト対決はならなかった。福谷投手も21イニングで防御率0.43となり、あと5イニングを投げて自責点1点以内なら防御率のタイトルに輝く。

 試合はこれまでチームのエースを担ってきた早大2年・有原航平投手と慶大3年・白村明弘投手が先発するも有原投手は4回5安打で4失点し降板、白村投手も3回0/3で8安打を浴び6失点で降板し、早慶戦の重圧に両先発が押しつぶされてはじまった。

 しかし早大2番手の内田聖人投手が持ち前の度胸あるピッチングで3回を1安打無失点に抑えると試合は落ち着き、両チームの中継ぎが踏ん張る展開となった。その後は抑えの、慶大は福谷浩司投手が、早大は横山貴明投手がそれぞれ2イニングをノーヒットに抑え、早大が勝利した。

 打線では早大は杉山選手のほか、先発では投手の有原選手以外はヒットを放ち、サードの1年生・茂木栄五郎選手も4打数1安打、代打で登場した丸子達也選手も1打数1安打を記録した。慶大では1年生で4番を打つ横尾俊建選手が4打数2安打1打点、プロ志望をしながらドラフト会議では指名の無かった阿加多直樹捕手も4打数1安打2打点の活躍をみせた。

 

  無類の勝負強さを発揮した。初回1死二、三塁で、杉山が中前適時打。7試合連続打点をマークすると、4回も内野ゴロで打点を稼ぎ、6回は右前安打。「早稲田のユニホームを着るのも、これが最後。悔いのないように気持ちを入れました」。入魂のスイングで3冠王に近づいた。

 

 大学NO1スラッガーだ。中日には捕手として指名されたが、リーグ戦では2年春を最後にマスクをかぶっていない。実質的には打撃一本での評価だ。今春のリーグ戦で5本塁打をマークしたパンチ力に、確実性も兼備。11試合で10四死球という厳しいマークに遭いながら、この日の2安打で通算96安打。リーグ史上30人目となる100安打も見えてきた。 全文はスポーツ紙のサイトをご覧ください。

 「ドラフトが終わって(気持ちが)吹っ切れたし、ドラ4でも打てることを証明したかった」。初回1死二、三塁から先制の中前適時打を放った。さらに4回1死一、三塁でも「4番であろうと泥臭く点を取っていくのが早稲田の野球」と詰まった二ゴロで走者を還した。2安打2打点の活躍。杉山から白い歯がこぼれた。

 

 千葉・東総工時代もプロから注目を集めたが、早大に進学。1年春の開幕戦から斎藤佑樹(日本ハム)とバッテリーを組んだ。打撃力を生かして2年秋から一塁手に転向となったが、3年春まで通算打率・249と伸び悩んだ。転機は昨秋から始めたノーステップ打法だった。太腿は競輪選手並みの77センチ。どっしりした下半身を生かすフォームで、昨秋に打率・386をマークし、今春も・395。あらためて視察に訪れた中日の石井昭男スカウトも「ナゴヤドームは広いから、本塁打はそう出ない。場面によって本塁打を打つときと打たないときの打撃が使い分けられる」と評した。全文はスポーツ紙のサイトをご覧ください。

 慶大の最速155キロ右腕・福谷は、4―7の7回から4番手として登板した。この日は最速148キロを計測するなど、2イニングを無安打無失点。ドラフト1位の貫禄を見せつけ、「調子が悪かったのでどうなるかと思ったけど、ゼロに抑えられたのはよかった」とホッとした表情を見せた。

 

 ドラフト4位の早大・杉山との対戦は実現しなかったが「できれば対戦したかった。あす(28日)は抑えたい」と連投にも意欲的。試合後には地元・愛知のテレビ局の生中継に出演するなど大忙しの右腕は「連敗で大学野球生活を終えたくない」と力強く雪辱を誓った。

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