昨日の試合で浦添商に6失点し敗れた愛工大名電・濱田達郎投手は試合後、プロ志望届けについて「出します」と話したことが日刊スポーツによって報じられた。
昨日の試合では3回までに5失点したが、その後、愛知大会でも見せたように腰のひねりを大きくしたトルネード気味のフォームに変え、4回以降は1失点に抑えた。しかし球速は140kmが2球だけと本調子からは程遠く、「これが自分の実力です」と話した。
この試合を視察した中日・中田スカウト部長は「調子は良くなかったが愛知大会決勝でも終盤に146kmを投げているし、能力の高さはずっと見てきてよく分かっている。地元の選手だし、貴重な左腕」と話して高く評価、地元選手であり、中日が比較的多く指名する左腕投手という事もあり、1位指名の可能性は非常に高い。
他球団の評価も気になるが中日の単独1位指名の可能性も十分考えられる。
夏の終わりを告げるサイレンが無情に響く。浜田は唇をかみ締め、整列へ加わった。「これが自分の実力。みんなと、もうちょっと野球がやりたかった」。“高校BIG3”の一角が、初戦で散った。
2回先頭。宮里への135キロ外角直球を右翼席に運ばれた。倉野光生監督(53)は振り返る。「あの本塁打でムードが一変した。向こうはイケイケで、こちらは防戦になった」。バックも守乱が相次ぎ、3回2死満塁では右翼フェンス直撃の3点三塁打を浴びた。重すぎる5点のビハインド。打線が奮起し1点差に詰め寄るが、7回には致命的な1点を献上。8回7安打6失点。万事休した。
超高校級として注目を浴びる陰では、苦しんでいた。「今春からフォームで悩み、思うように投げられなかった」。上半身と下半身がうまく連動せず、力がボールに伝わり切らない。最速147キロを誇るが、この日の105球中、140キロ到達は2球のみ。本来の球威とはほど遠かった。
それでもドラフト上位の評価は変わらない。中日の中田スカウト部長は「力的なものはすでに把握している。調子が悪いだけ」と指摘。試合後の浜田はプロ志望届を提出する意向を示し、「信頼される選手になりたい」と未来を描いた。
昨秋の神宮大会、8強入りした今春センバツ、ともに光星学院に屈した。七夕には短冊に「待ってろ光星」と記し、寮の笹の葉に飾ったが、リベンジの舞台には届かなかった。「甲子園は1球の怖さを教えてくれました」。悔しさは、次のステージで晴らす。
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