夏の高校野球甲子園大会、センバツ優勝の智弁学園が出雲高校に6-1で勝利し2回戦に進出した。エースの村上頌樹投手は9回に145キロを記録、また2年生で3番を打った太田英毅選手がホームランなど2安打2打点の活躍を見せた。
甲子園のエース
智弁学園エースの村上頌樹投手が、センバツに続いてチームを勢いづけた。立ち上がりはいつも良くないと話す村上投手、3回には2本のヒットで1失点した。しかしこの試合は無四球で相手にスキを与えず、ランナーを出してもけん制などでアウトにしていくと、7回以降はパーフェクトに抑え、9回にはこの日最速の145キロを記録するなどしり上がりに調子を上げていった。
9回を投げて5安打7奪三振無四球1失点で完投、センバツでも初戦で10安打を許しながらも無失点に抑えて完封しチームを勢いづけたが、夏も素晴らしい投球で再びチームに勢いをつけた。
村上投手は奈良大会では疲労による右肘痛などもあり、5試合40回1/3を投げて31安打を許し10四死球で13失点をしている。しかし甲子園では、「一番いい球場で投げさせていただける。」と話し、ピンチの場面や三振を狙う場面での外角低めのストレートは、本当に素晴らしい球を投げる。甲子園のエースと言える存在だと思う。
2年生・太田選手がホームラン、プロスカウト評価
この試合では初回、智弁学園3番の太田英毅選手がバックスクリーン左に先制の2ランホームランを放った。1ボール2ストライクと追い込まれたもののチェンジアップをしっかりとしたスイングでとらえた。太田選手も奈良大会では右すね痛などで打率は.211、ホームランも0本だったが、「奈良で迷惑をかけていたからうれしい」と話し、甲子園で活躍を見せた。
太田選手は長打のあるセカンドとしてすでに注目をされている。この日は北海道日本ハムの芝草スカウトが「スイングが強い。打球の捉え方がいい。速いボールにも遅いボールにも対応できる」と高く評価をした。
この日は第2打席もライト前にヒット、その後はヒットにならなかったものの強い打球を見せていた。この夏は大活躍を予感させる。来年は清宮幸太郎選手など高校生野手が豊作になりそうだが、ホームランを打てる内野手の太田選手も、注目野手の一人に加わるのは間違いない。
投げてはエース村上が5安打1失点。春から甲子園6戦連続完投勝ちと、投打がかみ合った。偉業へのプレッシャーから、奈良大会は5試合すべて逆転勝ち。苦しみ抜いて代表の座をつかんだ分、聖地での笑顔は一層輝いた。
天性の長打力に各球団もマークしており来秋ドラフト候補に名前が挙がる。日本ハムの芝草宇宙スカウトは「スイングが強い。打球の捉え方がいい。速いボールにも遅いボールにも対応できる」と絶賛すれば阪神の山本宣史スカウトは「来年に向けて、ますます楽しみな存在」と評価した。
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