早慶戦の初戦は、早稲田が勝利した。巨人がドラフト2位で指名した重信慎之介選手が2安打1盗塁の活躍を見せ、チームを引っ張った。慶應義塾も巨人のドラフト5位・山本泰寛選手が5度の出塁でチャンスを作ったが、中軸が返せなかった。
巨人ドラフト指名勢が活躍
巨人がドラフト2位で指名した早稲田大の重信慎之介選手は、早慶戦1回戦の先頭打者としてバッターボックスに入ると、打ち取られたセカンドゴロだったが50m5.7秒の俊足で内野安打にした。7回にもヒットで出塁するとすかさず二盗を決め、この日は4打数2安打1盗塁の活躍でチームに勢いをもたらし勝利に貢献した。
重信選手はこれで今季は打率.424、7盗塁でトップを走る。盗塁はこれで通算39盗塁を記録し、早稲田のリードオフマンとして抜群の活躍を見せている。この日視察した巨人の柏田スカウトは「いい足をしている。持ち味が出た」と評価した。
一方、巨人がドラフト5位で指名した慶應義塾の山本泰寛選手も1番で出場すると、1安打に4四死球で5度の出塁をしてチャンスを作り続けた。また遊撃手としてもショートの難しいゴロをさばくと3塁を狙った重信選手を素早い送球で刺してアウトにし、センスに高さを示した。
中軸は当たりなく
巨人勢のリードオフマンが活躍を見せたが、両チームとも中軸に元気がなく得点が奪えなかった。東北楽天のドラフト3位、早稲田大の茂木栄五郎選手は4打数ノーヒット、北海道日本ハムのドラフト6位指名・横尾俊建選手も4打数ノーヒットだった。またドラフトで指名漏れとなった慶大・谷田成吾選手は4打数1安打もチャンスで打つことができなかった。
これで慶應義塾の優勝の可能性はなくなり、早稲田が勝ち点を挙げれば優勝、勝ち点を失えば明治大が優勝となる。
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華の早慶戦、ドラフト指名選手も激突 | ドラフト会議ホームページ2015 Draft home page
「仕事を果たせたとは言えないけど、いやらしくいけたかな」。四球を含め3打席で出塁。両校の優勝をかけた大一番で先勝に貢献し、巨人・柏田スカウトを「いい足をしている。持ち味が出た」とうならせた。巨人5位指名の慶大・山本泰との1番打者対決でも印象を残したのは、重信だった。
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