広島新庄の147キロ左腕・堀瑞輝投手が成長したピッチングを見せた。この日は自己最速の148キロを記録、延長12回177球を一人で投げ抜き、関東第一を1点に抑えた。広島新庄の先輩・田口麗斗投手を獲得している巨人の山下スカウト部長が高い評価をしている。
148キロ左腕
堀投手は4回にアストロズスカウトのスピードガンで148キロを記録、左のやや横気味から投げられるストレートは、アウトコースに伸びを見せた。試合は1-1が続き延長戦に入るが堀投手の球威は衰えず、延長12回最後の177球目は143キロを記録した。
「後半からしっかり投げられるようになって、8回くらいから力を入れていった」と話した堀投手、その8回以降に許した安打は1本のみに抑え込んだ。昨年までは制球重視の投球で3点程度は失点する投手だったが、このオフに下半身を徹底的に強化し球速は平均で10キロ速くなり常時140キロを記録できるようになった。
この試合を視察した巨人の山下スカウト部長は「鍛えて体が大きくなれば、もっと速いボールが投げられる」と評価した。
左腕投手では寺島成輝投手、高橋昂也投手が2トップで、江陵の古谷優人投手がそれに続くが、常総学院の鈴木昭汰投手や木更津総合の早川隆久投手、二松学舎大付の大江竜聖投手などと比較してもその上にランク付けされそうで左腕では4番手の評価となりそう。プロ志望をすれば3位前後で指名されそうだ。
初回に先制を許すとギアを上げた。プレートを踏む位置を一塁側から中央部に変え、制球を整えた。4回にアストロズのスカウトのスピードガンで148キロを計測し、自己最速を1キロ更新。計7奪三振も、延長に入ってから毎回の4三振とスタミナも十分だった。
同じ左腕で3学年先輩の巨人・田口麗斗(かずと)投手(20)に憧れ、“田口2世”の呼び声が高い。開幕前には本人から電話で「甲子園では、しっかりお前のピッチングを見せてこいよ」と激励された。巨人の山下スカウト部長は「鍛えて体が大きくなれば、もっと速いボールが投げられる」と、投げっぷりの良さを評価した。
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