高橋光成投手1位指名の埼玉西武、投手中心6人前後を指名予定

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 高橋光成投手の1位指名を公表した埼玉西武、スカウトの総意であることを強調した。またドラフト指名候補を約30人まで絞り、投手中心に6人前後を指名する方針を示した。

高橋投手に届く

 「異例ではあるが」と高橋光成投手の1位指名を公表した鈴木球団本部長は、「角度を変えて意見を出し合った結果、実力主義の中での結論」と話し、スカウトの総意で高橋投手1位指名を決めたことを強調した。

 高橋光成投手はネットの速報で知ったというが、「自分でもびっくりです。甲子園に行けなかったので、評価が下がっているのではと不安もありましたから」と素直な心境を話したが「評価していただいてうれしいです」と話し、西武の想いは伝わった。

 

球団やスカウトの誠意や想い

 最近は逆指名発言が制限されるなどしたため、ドラフト候補が球団を逆指名する事はほとんどなくなった事もあり、スカウトや球団が誠意を示すという形は、直接的な意味は持たなくなったのかもしれない。しかし実際には指名後の交渉に影響があったりもするため、誠意は最大限に示す。

 また、昨年の大瀬良大地投手はドラフト時には、広島・田村スカウトの誠意を受けて赤の下着を付けていたとし、また2011年に3球団から指名を受け千葉ロッテ入りした藤岡貴裕投手も、なんとなくロッテになるような気がしていたというような事も話し、目に見えない縁というものはあるのかもしれない。

 

投手中心に6人前後

 また埼玉西武はドラフト候補を30人前後まで絞り込み、全体で6人前後を指名するようだ。鈴木球団本部長も「前後する事はあるが、投手が中心で半数くらい」と話した。

 予想としては、1位で高橋光成投手、外れ1位で江越大賀選手か明治大・山崎福也投手、2位で平成国際大・佐野泰雄や九産大・浜田智博投手、という形になっていくのではないかと思う。

 例年隠密ドラフトで戦略が見えない埼玉西武だが、今年は1位指名の公表と共に左腕投手の名前も挙がっており見えやすくなっている。これがドラフト会議の指名にどんな影響をもたらすのかは個人的に興味を持っている。

 高橋はネット速報で西武の1位指名宣言を知った。「自分でもびっくりです。(今夏の)甲子園に行けなかったので、評価が下がっているのではと不安もありましたから」と驚きの表情を見せた。この日は、秋季関東大会(25日開幕・千葉)に出場する新チームと群馬・太田市内のグラウンドで練習し、シート打撃にも登板。プロ入りへの準備は順調なようだ。

 西武は今季、投手陣が精彩を欠いて5位に低迷。深刻な先発投手不足の解消に向け、即戦力左腕の明大・山崎らもリストアップしてきたが、最終的に高橋に絞り込んだ。鈴木本部長は「1年目の途中から出てくる可能性がある。スピードはまだないが、阪神・藤浪並みの柔らかさがある。実力評価と将来性で決めた」と説明した。

 徹底した秘密主義を貫く西武が、突然の方針転換だ。「球界の寝業師」と呼ばれた根本陸夫氏(故人、元監督)が編成を担当した時代から、波乱のドラフトを演出してきた。近年でも11年に十亀(JR東日本)、昨年も森(大阪桐蔭高)を一本釣り。今回は高評価を伝えることで高橋に誠意を示し、かつ他球団を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

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