埼玉西武、新人は全員2軍キャンプスタート

埼玉西武の田辺監督は、新人選手10人全員を2軍キャンプからスタートさせる方針を示した。

即戦力多いが

今年のドラフト会議で埼玉西武が指名した選手の内訳をみると、大学生が5人、社会人が2人、独立リーグが1人で高校生2人と即戦力選手が多い。しかし田辺監督は、「プロのキャンプは練習の量も多くて中身も濃い。周りにつられて、飛ばしすぎて故障することは避けないと」と話し、全員2軍スタートの方針を示した。

昨年の新人選手で1軍帯同を予定していたドラフト2位の佐野泰雄投手や外崎修汰選手が合同自主トレで故障し、2014年もドラフト2位の山川穂高選手がキャンプ2日目でリタイアしている。逆に森友哉選手、高橋光成投手は2軍スタートでシーズン中盤に1軍に上がり鮮烈なデビューをしている事から、「良ければオープン戦や途中で挙げればいいんだから」と田辺監督は話した。

育成の流れ

福岡ソフトバンクが育成組織を充実させ、3軍のスタッフや環境、試合出場機会を整備し、そこから上がってくる選手も出てきた。北海道日本ハム大谷翔平投手を二刀流で育て、陽選手をはじめ中田翔選手、西川選手、中島選手など高校生選手の育成が成功しているほか、有原航平投手をキャンプから開幕などで2軍でじっくりと調整してシーズン途中に1軍に挙げて新人王を獲得させるなど成功を見せている。

ドラフト会議では東北楽天オコエ瑠偉選手、千葉ロッテ平沢大河選手、福岡ソフトバンクが高橋光成投手を指名、パリーグで育成を重視する流れがある。西武はドラフトの指名では大学生など即戦力が多いものの、森友哉選手、高橋光成選手を1年目から送り出すなど育成に自信を深めており、ドラフト2位の川越誠司投手、ドラフト3位の野田昇吾投手なども即戦力というよりは将来性を見越しての指名だったとみられる。

スカウトから話は聞いているものの、どんな力がありどんな性格なのかが分からない選手をいきなり1軍のキャンプに呼んで、百戦錬磨の投手や野手と一緒にプレーさせるというのは、それに動じない選手は開幕1軍まで駆け抜けるかもしれないが、緊張している中でさらに実力の差を見せられ、強烈なショックを受けて、力が入り故障をしてしまったり、精神的に不安を抱えたりしてその後に影響する選手も出てくる。

それならば2軍でスタートさせて、同じく1軍を目指す選手たちと競争させ、良い選手を上に挙げていくで十分ではないかと思う。

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新人の内訳は大学生5人、社会人2人、独立リーグ1人、高校生2人。ドラフト1位の多和田ら即戦力級も多いが、故障防止を主目的に全員を高知・春野の2軍キャンプに送る。昨季は1軍(A班)帯同を検討していた佐野、外崎が新人合同自主トレで負傷。14年には1軍入りした山川が、キャンプ2日目にリタイアした。異例の“10人オール2軍”は、近年の教訓を生かした方針といえる。


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