埼玉西武ドラフト1位・今井達也投手が契約金1億円+出来高5000万円で入団合意

今井達也, 作新学院高

埼玉西武はドラフト1位で指名した作新学院の今井達也投手と、契約金1億円+出来高5000万円、年俸1300万円で合意した。

細身のエース

今井達也投手は180cm70kgと体の線は細い。しかし甲子園では最速152キロを記録するストレートを投げ込み、優勝を果たした。渡辺SDは「西口や岸のように細くてもエースとして投げられる」と話し、西武では細身のエースが活躍していることを挙げた。

その岸選手はFAで楽天に移籍することが決まり、「できれば西武で直接学びたかった」と話したものの、「岸さんと投げあうことができれば、自分のすべてを出して、挑戦者の気持ちで投げたい」と話した。そして、「岸さんが移籍してチームとして戦力は落ちるかもしれないが、自分がエースと呼ばれる投手になりたいと強く思った」と話した。

これから本格的に

今井投手は、昨年のこの季節にはほとんど名前が挙がっていない選手だった。作新学院では控え投手で公式戦にはほとんど登板していなかった。ただし、練習では150キロを記録し、秘かに注目されていた。

春以降にリリーフで少しずつ登板をすると、最初はなかなか結果が出せなかったものの、夏の栃木大会で1回戦の宇都宮高校戦に登板し、4回をノーヒット7奪三振1四死球で無失点と見事なピッチングを見せる。そして今年強さを見せていた文星芸大付との準々決勝で先発し、7安打と6四死球で4失点しながらも8つの三振で要所を締め、9回を完投した。公式戦初完投だった。

その後は、矢板中央戦で7回途中13奪三振で2失点、決勝の国学院栃木戦はリリーフで登板し2回1/3を1安打5奪三振無失点と完璧に締めて甲子園出場を決める。そして甲子園では初戦の尽誠学園戦で9回5安打13奪三振完封すると、花咲徳栄の高橋昂也投手、木更津総合の早川隆久投手などと投げ合い撃破、準決勝の明徳義塾戦では点差がついたため5回2失点で降板したが、決勝の北海戦など4試合で完投した。

甲子園ではプロでも通用するような152キロのインコースのストレートを投げたが、夏の甲子園の熱もあった感じだった。U18代表で投げた1次ラウンドの台湾戦は4回1/3で6安打を許し、決勝でも5回1安打3四死球だったが、制球などにかなり苦しんだピッチングだった。おそらく特別な状態でなければ現在の実力的には、文星芸大付や台湾戦のような投球となるだろう。しかしこの苦しい試合でも何とか粘って投げられるのが今井投手の本当の実力だと思う。

これからプロで体力をつけ、持ち前の粘りとともに、夏の甲子園の投球が普通の状態でできるようになれば、岸投手の後のエースとしての活躍ができる。

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岸については「対戦する機会があれば挑戦者の気持ちで投げたい」と投げ合いを熱望した。

入団後に直接アドバイスを聞こうと考えていた今井は、岸の移籍について「直接見る機会が減った」と残念がったが「チームの中心で投げていた人が出て行くのは戦力が落ちるが、自分がそこに加わって早くチームの勝利に貢献できるようになりたい」と早くも“ポスト岸”としての自覚をのぞかせていた。

「岸さんは質のいいボールをコーナーに投げ、直球を生かす変化球もトップレベル」。その理想の姿に少しでも近づくため「開幕1軍」と1年目から大目標を掲げた。

 


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