聖光学院・園部聡選手がバックスクリーンにホームラン、千葉ロッテなどが評価

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 高校野球センバツ大会、聖光学院vs鳴門の試合では、聖光学院4番・園部聡選手のホームランで勝ち越した聖光学院が4-3で勝利した。

 バッティングの状態は決して良くは無かった。3打席目までノーヒットとなると、4打席目は打ちたくてしょうがないという感じでインコース、アウトコースの球を追いかけるように手を出し追い込まれてファールで粘る形になった。しかし7球目を三塁線に痛烈なファールを放つと、8球目の高めのストレートを振りぬいた。

 本人もホームランの感触では無かったようで、スイングした後、走ろうとして雨にぬかるんだ打席で滑った。しかし、打球はバックスクリーンに飛び込んだ。スイングスピードが素晴らしく、調子が良くなくてもバックスクリーンに叩き込めるのは見事だ。

 昨年夏の甲子園、浦和学院戦でもバックスクリーンにホームランを放った。しかしチームは敗れている。今回は3-3の同点の7回に、追い込まれてからの勝ち越しで決勝点となったホームラン、園部選手は「昨年はただ思い切り振った結果。今年はカットで粘って粘って粘りまくった結果の本塁打。今回の方が重みがあります」と話した。

 夏のホームラン以降、秋季大会ではホームラン0と不調に陥った。しかし、冬にバッティングを取り戻しセンバツ大会前の練習試合では2打席連続ホームランを2試合で記録、13試合で5本塁打を記録している。

 千葉ロッテの井辺スカウトは「今大会であれだけのヘッドスピードのある選手はいない」と高く評価している。ドラフト指名待った無しの状況になってきた。スラッガー候補の少ない千葉ロッテにとって、園部選手は魅力的だろう。

 空気を切り裂き、園部の打球は低い弾道のまま、バックスクリーンに飛び込んでいった。1万2000人の観衆のどよめくのと同時に、右手を突き上げた姿には4番打者の風格が漂っていた。

   高校通算44号は、試合を決める一発だった。3点リードも5回に2年生エースの石井が貯金をはき出し同点に。そんな嫌なムードを振り払う一打で、チームをセンバツ大会初の8強に押し上げた。「打った瞬間に入ると思った。最高ですね。石井が粘って投げていたので何とか応えたかった」と話した。

   2年連続の“驚弾”だった。2年生で4番を務めた昨夏の甲子園、2回戦の浦和学院戦でもバックスクリーンに放り込んでいた。福島県勢の打者で甲子園2発は史上初の快挙。まるでVTRで再現されたかのような、バックスクリーン弾だが、内容は大きく違う。園部は「昨年はただ思い切り振った結果。今年はカットで粘って粘って粘りまくった結果の本塁打。今回の方が重みがあります」。徹底マークをかいくぐり、くさい球を6球ファウルで、カウント1ボール2ストライクの後の139キロの直球を仕留めた。

  一塁ベースを回ると、園部は右拳を握った。同点の7回2死。内角低め139キロ直球をバックスクリーンまで運んだ。「2アウトだし、単打ではつまらない。長打が出ればいいかなと思って。少し差し込まれましたけど、うまく押し込めました。最高です」

   2球で追い込まれたが、そこからボールを挟んで変化球を4度ファウル。そして8球目を捉えた。2年生で4番を務めた昨夏の浦和学院戦でもバックスクリーンに放り込んだ。高校通算44本目。「夏は3球目。今年は追い込まれてから粘りまくって打てたのでうれしい」と振り返った。

   昨秋は公式戦9試合でノーアーチに終わった。左腰が浮き上がる悪癖が出たことで、冬はスイング改造に取り組んだ。斎藤智也監督からのアドバイスは「小笠原(巨人)の振りをまねしろ」。腰をどっしりと落ち着かせ、振り切った際にバットが体に巻き付く感覚を意識した。仲間に撮影してもらった動画や鏡でフォームをチェックした。その結果、練習試合を含めてここ15試合で6本塁打。冬の練習の成果は、自身3度目の大舞台で結果に表れた。斎藤監督は「ジーンときた。ただ者ではなくなってきている」と称えた。

   前夜は宿舎で母・知子さん(53)から「頼んだよ」と声をかけられ「分かったよ」と返した。昨夏のホームランボールを実家のリビングに飾っているという知子さんは「なくなったら大変だから、私がもらいに行きます」と2個目の記念球を喜んだ。

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