高校生野手を育て上げた東京ヤクルトの優勝

東京ヤクルトがセリーグを制覇した。2年連続最下位からの優勝には、高校生野手を我慢強く育てて仕上げた強力打線が貢献した。

強力打線

野球は投手で決まる、という言葉が聞かれるものの、優勝するチームを見ると打線がしっかりと固定され、リーグを代表する打線であることが多い。今年パリーグを制覇した福岡ソフトバンクにしても内川選手や柳田選手、昨年までセリーグ連覇を続けた巨人にしても坂本選手や阿部選手など、主軸やその前後がしっかりとしている。

東京ヤクルトは昨年まで2年連続で最下位だったものの、昨年はチーム打率.279、チーム打点647でトップとなり、あとは投手が踏ん張れば優勝もという声も聞こえていた。特に今年は2番の川端慎吾選手、3番の山田哲人選手、4番の畠山和洋選手の繋がりが圧倒的だった。

現在打率.338と首位打者の川端選手が粘りながらヒットを放って出塁すると、打率.328、37本塁打で98打点の山田哲人選手がおり、その後ろに打率.269ながら105打点の畠山選手が座る。5番の雄平選手も打率.273で60打点を挙げ、山田選手を中心に前に出塁率の高い選手を、後ろにサードのランナーをきっちり返せるような打者を入れた。今季もチーム打率、打点はトップで、打点540は2位の横浜DeNAの483を圧倒的に離している。

 

高校生野手を育て上げ

川端選手は2005年の高校生ドラフト3位で県和歌山商から入団した。1年目の2006年から1軍で6試合に出場すると少しずつ1軍で経験を増やしてゆき、6年目の2011年に打率.268に規定打席に到達すると、2012年に打率.298、2014年に打率.305を記録、9年目の今年首位打者を確実にしている。

3番の山田哲人選手は2010年のドラフト1位、2011年はリーグ戦での1軍出場はなかったが、CSでいきなり先発に抜擢されるというデビューをしていた。(結果は4打数ノーヒット)。それから2012年に26試合、2013年に94試合に出場、2014年には193安打、29本塁打という成績を残し、今年は37本塁打とリーグを代表する強打者となった。

4番・畠山選手は2000年のドラフト5位で専大北上高校から入団する。長距離砲として主軸に育てようとしたものの、打率が2割台前半だったりチャンスでの弱さなどを指摘される時期もあったが、それでも6番などで使い続けると、2011年あたりからチームの主軸として結果を残し、昨年は打率.310を記録した。

5番の雄平選手は2002年のドラフト1位で東北高校から入団、150キロを記録する左腕投手としての入団だったが投手では結果を残せず、2010年から野手に転向した。今年は調子はあまりよくなかったが昨年は野手転向4年目で23本塁打90打点の成績を残した。

最後の一押しは山田選手の急成長があったものの、川端選手、畠山選手、雄平選手を根気よく育て上げたという印象が強い。山田選手や森友哉選手など20代前半の選手がいきなり活躍を見せる楽しさもあるが、時間をかけて育てた選手が活躍する姿を見ると、プロでの育成力を感じさせる。

 

課題も

打線に関しては、山田選手は2年連続しての大活躍で本物といえるし、川端選手、畠山選手もじっくりと成長をしており、この二人は安泰といえると思う。これに1番と5、6番の選手が加われば万全といえる。バレンティン選手が控えており本来はもっと強力な打線なのだが、来年に向けては1番打者と5番以降の打者をどうするか、明治大の高山俊選手は1番も5番も担える選手で、千葉県出身だが日大三から明治大と神宮球場で活躍を見せてきた。ドラフト1位指名として申し分なさそうだ。

また投手についてはリリーフの外国人投手3人が奮闘を見せていた。しかし移籍だったり、来年もしっかり活躍できるかはわからない。まずは先発をしっかりと組み立てて、リリーフの負担を減らすようにしなければならないだろう。

ドラフト的には菊池雄星投手、斎藤佑樹投手、高橋周平選手、藤浪晋太郎投手、大瀬良大地投手、安楽智大投手と見事に外し続けているが、それで優勝したのはすごいことだと思う。しかしこれらの選手が獲得できていない部分は選手層の薄さという面で負担となっているのは間違いない。今年のドラフト会議ではきっちりとドラフト1位で希望の選手を獲得できるか、注目したい。

いずれにしても見事な優勝でした。おめでとうございます!

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