桐光学園・松井裕樹投手が5回12奪三振、巨人、阪神、中日、福岡ソフトバンクの4球団が視察

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 春季高校野球神奈川大会の準決勝、桐光学園vs日大藤沢の試合で、桐光学園・松井裕樹投手が先発した。

 松井投手は初回に日大藤沢の4番でドラフト候補の金子一輝選手にレフトオーバーのタイムリー2ベースヒットを打たれて先制された。しかし、1回2安打を打たれながらも奪ったアウトは全て三振、すると2回は2つ、3回は3つ、4回は2つ、5回も2つと5回まで12三振を奪った。また打っても3打数3安打4打点と活躍、5回までに11点を挙げてコールド勝利を決めた。

 この日は最速145km/hを記録したが、「直球の切れが良くなかった。自分の一番いいボールで打ち取ろうと思った」と、伝家の宝刀スライダーを全投球の3割近く投げ、「今日のスライダーなら打たれないと思いました。カウントも取れて決め球にも使えました。」と話すとおり、スライダーで6つの三振を奪った。

 この試合には巨人、阪神、中日、福岡ソフトバンクのスカウトが視察、中日の中田スカウト部長は 「まっすぐ、スライダー、カーブ、チェンジアップ、全て完成度が高い。即戦力と考えるかどうかは別にして、ドラフト1位で、何球団が競合するかということだね」と1位候補の評価を確定させた。また阪神の佐野統括スカウトも「見たのは昨夏の甲子園以来。体が大きくなったし、あれだけの空振り三振を取れるのは、腕の振りがすばらしいから。まっすぐと変化球で腕の振りが同じというのは高校生ではいない」と評価した。

 今大会は4試合23イニングを投げて43奪三振で、奪三振率は16.82、1試合に16個以上の三振を奪う驚異的なドクターKだ。また保土ヶ谷球場には1万5千人以上のファンが詰め掛け、超満員で札止めとなるなど注目度は非常に高い。最速147km/hの左腕投手、三振も奪える投手、そしてスター選手としてドラフト会議で何球団が指名をするかが注目される。

 また日大藤沢・金子選手も1年生から4番を打つ選手、松井選手から初回に2ベースを放って力を見せた。4回にスライダーで空振り三振し、この日は2打数1安打1打点、もう少し対戦を見たかった。評価は夏の大会でという事になりそうだ。

 

 
「真っすぐがよくなかった。伸びもないし、球威もなかったので、航介(鈴木捕手)とスライダーに切り替えたのがよかった」立ち上がりこそ真っすぐを狙われ、1点を失うも直球の最速は145キロ。二回以降は“宝刀”のスライダーも駆使して、バッタバッタと三振に斬って取った。5回15アウトのうち、12個を三振で奪う快投ショー。昨夏の甲子園奪三振記録(1回戦の今治西戦、22三振)の再現を期待するファンが五回打ち切りに失望するのも無理はなかった。

 これまでは先制点を取られた後に苦投が続いたが、それを払しょくした。「打たれると切れることがあったけど、バッターに合わせて投球できるようになった」と精神的な成長ぶりを強調。さらにバットでも3打数3安打4打点とアピール。「監督から、“三振かホームラン”といわれてるけど、つなぐ気持ちを持って周りに遅れないようにと打ちました」と夏の甲子園に向けてフォア・ザ・チームのスピリットも熟成しつつある。

 今大会は4試合に登板し計23回で43奪三振。奪三振率(9回あたりの奪三振)は実に16・82だ。4日の決勝(対桐蔭学園)でも登板する可能性はある。

 「レベルの高い学校が集まる所でいい投球がしたい」チームは春季関東大会(18日、宇都宮)進出を決めた。この日、ネット裏に詰めかけたスカウトは国内4球団。ステップアップする大会で果たしてどれだけのKを上積みするのか。全12球団、全野球ファンが注目する。

中日・中田スカウト部長の話
 「まっすぐ、スライダー、カーブ、チェンジアップ、全て完成度が高い。即戦力と考えるかどうかは別にして、ドラフト1位で、何球団が競合するかということだね」

阪神・佐野統括スカウトの話
 「見たのは昨夏の甲子園以来。体が大きくなったし、あれだけの空振り三振を取れるのは、腕の振りがすばらしいから。まっすぐと変化球で腕の振りが同じというのは高校生ではいない」

桐光・松井また快投!5回完投12K  - デイリースポーツ:2013/5/4

 桐光学園が日大藤沢に五回コールド勝ちし、決勝に進出した。今秋ドラフトの目玉、松井裕樹投手(3年)は12奪三振で1失点完投。15個のアウトの8割を三振で奪った。視察した阪神、中日、巨人、ソフトバンクのスカウトにあらためて実力をアピールした。決勝は4日・13時から保土ケ谷球場で行われる。

 残った数字以上のインパクトがあった。松井はサラリと言った。「真っすぐが試合を通じてよくなかったので、スライダーに切り替えました」。その結果が5回12奪三振。“ドクターK”の真価を存分に見せつけた。

 状態は悪かった。大会日程の都合で、通常は休養する月曜日にも練習。「いいチャレンジと思って調整してみたけど、よくなかった」という先発マウンドだった。

 初回1死からの初安打に続き、2死一塁から相手4番の金子に内角直球を左越え二塁打されて先制を許した。だが、そこから崩れない。初回を終え、捕手の鈴木に「今日はスライダーがいい」と声をかけられると、出されるサインのままに、配球の軸に据え直した。

 この日は全71球中23球。割合は今大会では突出して高かった。四回には金子を「乗せないように」と、すべてスライダーで3球三振に仕留めてみせた。12三振のうち6つを奪った“宝刀”の切れ味は健在だった。

 圧巻の内容にスカウト陣もうなった。昨夏甲子園以来の視察だった阪神・佐野統括スカウトは「直球と変化球で腕の振りが変わらないのが素晴らしい。(1位指名の)12人で消える?それはそうでしょう」と絶賛した。

 ゴールデンウイークの真っただ中。1万5000人収容の保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムには松井を見ようと野球ファンが殺到した。お目当ての桐光学園は第2試合だったが、朝から約300メートルの長蛇の列ができた。

 大会本部は午前8時に予定されていた開門時間を1時間以上早めて対応。外野席を開放したが、それでも収容できずに午前11時10分に満員札止め。第1試合終了後に観客がわずかに減ったために入場券販売を再開したが、午後1時3分に2度目の札止めとなった。「春の大会での入場制限は記憶にありません」と高野連関係者も驚く松井人気。入場できないファンが「どうして入れないんだ!球場を変えろ!」と詰め寄る場面もあった。

 大観衆の視線を独り占めした松井。投球内容もその期待にたがわぬものだった。初回に2死一塁から4番・金子に142キロの直球を左越え二塁打されて先制点を与えたが、3回まで直球主体で8奪三振。4回からは「直球の切れが良くなかった。自分の一番いいボールで打ち取ろうと思った」と、それまで51球中8球しか投げていなかったスライダー主体の投球に切り替えた。4、5回は20球中、実に18球がスライダー。最大の武器で4三振を加えた。

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