都市対抗野球近畿2次予選の日本生命vs大阪ガスの試合に阪神など8球団24人のスカウトが集まった。
試合ではドラフト候補の日本生命・吉原正平投手が先発すると5回を2失点に抑え、6回からは柿田裕太投手がリリーフし4回を1失点に抑えた。柿田投手は144km/hを記録したストレートとカットボール、フォークなどを操り、阪神・池之上スカウトは「厳しいコースに投げられている。順調に伸びているのは素晴らしい」と評価、松本工時代からマークしているという。
また井上晴哉選手は2本の2ベースヒットなど5打数3安打で5打点を記録した。初戦はノーヒットに終わっており「ゆっくり振って打球に体重が乗るように修正した」と修正が5打点に繋がった。中大時代は通算100安打を達成するなど、飛距離と共に巧打が魅力の選手で広島がスカウト会議でリストアップしている。リードオフマンの小田裕也選手も2ベースヒットを放つなど、ドラフト候補の活躍で10-3で勝利し都市対抗出場に一歩近づいた。投手、捕手、スラッガー、リードオフマンと様々なドラフト候補が揃った日本生命から目が話せない。
一方、大阪ガスはドラフト候補の平川貴大投手が先発したものの3回に捕まると、同じくドラフト候補の緒方悠なども抑えられなかった。また攻撃でも6本の2ベースヒットを記録したものの、得点に結びつける事ができなかった。
リリーフ登板の柿田は最速144キロのストレートに変化球を織り交ぜ4回を5安打1失点。「自分のピッチングをしようと思った」と振り返り「去年までと違い、戦力になれてうれしい半面、しっかりやらないといけないと思っている」と自覚を口にした。
将来性の高い逸材を、この日は8球団24人のスカウトが視察。阪神は長野・松本工時代からマークしてきた。「厳しいコースに意識して投げられている。社会人3年間で順調に伸びているのは素晴らしい」と池之上スカウト課長は評価を上げる。身長182センチ、社会人になって6キロ増えたという体重85キロの恵まれた体。MAX145キロの直球に加えカットボール、フォーク、スライダーを操る。30日の第1代表決定戦に勝てば、7月12日に東京ドームで開幕する本戦出場が決定。阪神のマークも続きそうだ。
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