エース・吉永健太朗、エースというのは「日大三の」ではなく、「日本の」だ。吉永健太朗投手、2年生の時には140km中盤をマークし2011年ドラフト1位候補と言われた。春の選抜でもベスト4まで勝ち進んだものの準決勝の九州国際大戦で9失点、全体的に球速は140km前後だった。その後は登板機会も少なく夏の西東京大会でもリリーフで登板し失点するなど不安視もされていた。
しかし、夏の甲子園で後半にかけて好投を見せ優勝投手、そしてアジアAAA選手権でも防御率0.00、決勝で前回覇者韓国を1安打13奪三振の1失点完投で、もう疑う事はない。
この投球に巨人・織田スカウトは「テークバックがコンパクトになって、トップが安定した。腕の振りも横振りから縦になり、左右のコースへの制球が良くなった」と復活の理由を話した。当然プロも高い評価をしていたが、吉永健太朗投手は早稲田大学に進学する。「プロ志望届は出しません。進学して4年間しっかりやって即戦力でプロに行きたい」ときっぱりと言った。
同じく日大三のチームメイトでもあり日本代表のチームメイトだった、横尾俊建選手は慶大に進学し、畔上翔選手は法大へと進学する。舞台を東京六大学に移し、今度は敵として戦うことになる。早慶戦では早大エース吉永vs慶応4番横尾の対戦が見られるかもしれない。
その他にも東洋大進学予定の原樹理選手は明言を避けた、またプロ志望が予想される釜田佳直投手、北方悠誠投手も「なるべく早く決めたい」とまだ明言はしなかった。歳内宏明投手は「楽しかったし、いい経験になりました。みんなとは次の舞台でお互い成長した姿を見せたい。」とこのメンバーでのプロの舞台での再戦を希望していた。
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