プロ野球は福岡ソフトバンクが日本一に輝き、今シーズンの全ての試合が終わった。そして注目のFA戦線がスタートした。
注目選手の動向
金子千尋投手
今年のFA戦線で最も注目をされていたのはオリックスの金子千尋投手(2004年自由枠)で、巨人、阪神などが注目していた。しかし、シーズン終了後にアメリカに行き、メジャーリーグの試合を視察して「想像以上の雰囲気だった」とメジャー入りの気持ちを強くしているようだ。
先発投手補強をもくろんだチームにとっては出鼻をくじかれる形となった。
松坂大輔投手
ニューヨークメッツの松坂大輔投手も今年FAを迎えているが、福岡ソフトバンクが獲得に向けて動いており、西日本スポーツでは年俸3億円でほぼ合意と報道している。横浜DeNAや埼玉西武などが獲得に動いていたとみられるが、「一番先に声をかけてくれ、自分を一番高く買ってくれる所に行くのがプロ」と話している。
メジャーでの登板が希望だが、34歳になり先発へのこだわりという事もあり、9年ぶりの日本球界復帰の可能性もある。
鳥谷敬選手
日本シリーズで敗れた阪神、3番を打ち遊撃手としてもチームの中心だった鳥谷敬選手が海外FA権を取得した。メジャーへの想いを持っているもののチームのことを考えて2012年には一度、海外FA権行使を断念しているが、2013年にはWBCで活躍し、オフには複数年ではなく移籍も視野に単年契約を結んだ。
そしてリーグ2位で日本一にはなれなかったものの、チームが日本シリーズに進出したこと、また複数のメジャー球団が注目をしており、マイナー落ちのない「メジャー契約」が提示される可能性がある事などから、メジャー移籍の可能性が高いようだ。
巨人は?
ドラフト会議でも即戦力の有原航平投手をの指名をせず、金子千尋投手の動向に注目していた巨人だが、即戦力投手では、千葉ロッテの成瀬投手の動向が注目されるものの、中日の山井投手も残留濃厚での即戦力投手の獲得はあまり期待できないかもしれない。
ただし、東京ヤクルトの相川捕手の獲得に興味を示すなど他のポジションでのFA補強はありそうだ。
常々「メジャーへの憧れはある」と周囲に語っていた。12年シーズン中に初めて海外FA権を取得。ここ2年のオフも残留かメジャー移籍かで熟考を重ねてきた。最終的には昨オフも残留を決断したが、その一方で、今オフ以降のメジャー移籍を視野に球団とは単年契約を交わしていた。関係者によると、水面下で複数回の交渉を行っており、鳥谷はその席で海外FA権を行使する意思を球団に伝えたもようだ。
リーグ3連覇を達成した原巨人にとって、捕手の補強は急務だ。長年正捕手を務めた阿部の一塁手へのコンバートが決定しており、原監督は「チームは大変ですよ。長く巨人を支えた大黒柱がいないんだから。その中でどう牙城を守る人が出てくるか。チームにとっても大きな転換。新しいチームを作っていく」と話していた。
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