プロ野球の自由契約選手は130人、自由枠ドラフトで影響を受けた選手も

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プロ野球ではこの日、各球団の保留選手名簿から外れた自由契約選手130人が公示された。外国人選手なども含まれるものの、ドラフト会議では115人が指名されており、入れ分かることとなった。昨年も130人が自由契約として公示されている。

自由契約選手

久保裕也投手、長田秀一郎投手、新垣渚投手は松坂世代で、自由枠でプロ入りして注目された。

東北楽天の長谷部康平投手は高校生ドラフトと大学社会人ドラフトが分離されていたとはいえ、1位で5球団が指名重複した目玉投手の一人だった。そしてその年のドラフトで6球団が重複したのが大場翔太投手で、その大場投手は昨年ソフトバンクから中日にトレードされ、今年、戦力外通告を受けて自由契約選手となった。2007年の大学・社会人ドラフトでは大場投手、長谷部投手、加藤幹典投手が大学BIG3と呼ばれたが、プロでは大きな活躍は見せられなかった。ちなみにこの年の高校生ドラフトでは中田翔選手、唐川侑己投手、佐藤由規投手がBIG3と注目された。

またドラフト1位では、2011年の東京ヤクルトドラフト1位の川上竜平投手や福岡ソフトバンクの巽真悟投手などが自由契約となった。川上選手は光星学院で3年夏の甲子園で3本塁打を記録、ヤクルトは高橋周平選手を1位指名したものの抽選を外し、川上選手を内野手として1位指名した。しかしこの1位指名は当時の評価ではやや意外なものであった。

巽投手は近畿大で19勝を挙げるなどドラフト注目投手の一人だったが、ドラフト会議では最初の入札では名前が呼ばれず、大田泰示選手の抽選を外した福岡ソフトバンクが2回目の入札で1位指名した。その大田選手も今年オフに北海道日本ハムにトレードで移籍している。

自由枠ドラフトの影響

他にも千葉ロッテの木村優太投手はドラフトでは外せないだろう。秋田経法大付で190cm近い大型左腕で和製ランディージョンソンと注目された。多くの球団が注目する中で広島カープが獲得を狙っていたが、2003年の9月に社会人志望を表明し東京ガスに入部した。

社会人3年目となった2006年には横浜、東北楽天、千葉ロッテの3球団が獲得を目指したが、木村投手は在京パ球団を希望、大学社会人ドラフト3巡目で横浜が指名し、当時の大矢監督など10人が指名あいさつに訪れたが面会を拒否、「来たからってどうのこうのはない。来年になったら選手がいないのも知ってる」と翌年に注目選手が少ない事から残留を表明した。翌年の2007年1月に横浜は交渉を断念した。

しかしその3月、西武ライオンズが木村投手に高校時代から270万円の栄養費を渡していたことが発覚し、木村投手は1年間の謹慎と対外試合出場禁止処分となった。結局2007年のドラフト会議では指名はされなかった。そして翌年の2008年に千葉ロッテから1位指名され入団をした。

これだけいろいろな事があっても何度も注目され、ドラフト1位で入団したのは、190cmの左腕投手という素質を評価されたものだった。しかしプロでは1軍41試合に登板し1勝5敗、今年戦力外通告された。

ちなみに2003年のドラフトでは、木村投手とともに遊学館の小嶋達也投手、浦和学院の須永英輝投手が高校左腕BIG3と注目された。しかし小嶋投手は木村投手と同じくプロ入りを拒否し大阪ガスへ進み2006年に自由枠で阪神入りしている。須永投手は巨人入りを熱望し巨人以外ならば社会人入りを表明していた。広島などが回避をする中で日本ハムが2位で指名をすると、ドラフト当日は指名拒否を表明し、指名あいさつも拒否したものの、日本ハムとの交渉で2週間後に入団を決めた。

小嶋投手も今年、自由契約となった。須永投手は日本ハムで結果を残せず2011年に憧れの巨人にトレードされたがそこでも結果を残せなかった。2015年に再び北海道日本ハムにトレードされたが、今年自由契約となった。

自由枠や栄養費などがあり、プロ側が非常にドロドロとしていた時期だった。それによってアマチュア側の選手もチヤホヤされており勘違いをしていた選手も少なくなかった。

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