東北楽天・松井裕樹投手は則本昂大投手と相部屋、埼玉西武・森友哉選手は大阪桐蔭を卒業

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 東北楽天ではドラフト1位の松井裕樹投手が1軍キャンプ入りする。キャンプでは相部屋となるが、松井投手は昨年新人王の則本昂大投手と相部屋となる事となった。また同じく高校生ルーキーの大阪桐蔭・森友哉選手は卒業式に出席した。密度の濃かった大阪桐蔭での高校生活だった。

 

1年目活躍を伝授

 則本昂大選手は2012年のドラフトで2位で指名され、昨年は15勝を挙げて新人王となった。その則本選手は昨年の1年目となるキャンプで、釜田佳直投手と相部屋となった。釜田佳直投手は2011年のドラフト2位で、2012年に新人ながら7勝を挙げてブレークしていた。

 今年のルーキーで1軍キャンプ入りは松井裕樹投手一人、勝手が分からない中で一緒に相談できる同期選手がいないことから、教育係が必要となる。則本選手は昨年、開幕1軍、新人王、そして日本シリーズの経験があり、伝える事はたくさんあることだろう。特に釜田投手から伝えられた1年目での活躍の秘訣を、松井投手にも伝授する。

 

森友哉選手の大阪桐蔭時代の活躍

 また同じく高校生ドラフト1位ルーキーの埼玉西武・森友哉選手は大阪桐蔭を卒業した。2年生の春、あの大谷翔平投手と藤浪晋太郎投手が投げ合うというあの試合で1番打者として甲子園デビューした。調子の上がらなかった大谷翔平選手から2安打2四死球を選び9-2での勝利に大きく貢献している。

 3回戦の浦和学院戦では3番に入り3安打を放つと、準決勝の健大高崎戦ではホームランを放ち、エース藤浪晋太郎投手をリードして優勝した。

 夏にも甲子園に出場すると、初戦で2打席連続2ベースなど4打数3安打、2回戦は済々黌の大竹耕太郎投手からホームランを放つなど5打数3安打を記録する。続く天理戦でも2試合連続ホームランを放ち、夏も優勝を果たした。

 AAA選手権では藤浪晋太郎投手、大谷翔平投手(2012年北海道日本ハムドラフト1位)、大塚尚仁投手(2012年東北楽天ドラフト3位)などの投手陣をリードし、打撃でも主軸を打ったが、アメリカ戦で2度のタックルを受けて負傷退場してしまう。

 3年生になって選抜に出場し初戦の遠軽戦で5打数4安打を記録するも、2回戦はケガのための欠場しチームも敗れる。夏は初戦の日本文理戦で2打席連続ホームランを放ち、3回戦の明徳義塾戦でも4打数2安打を記録したが敗れた。18Uワールドカップでは松井裕樹投手(2013年東北楽天ドラフト1位)、安楽智大投手などをリードし準優勝となった。その他、国体や春季大会でも活躍を見せ、高校通算41本塁打を記録している。

 この大阪桐蔭の経験と実績で、プロの世界でも長い間活躍をしてさらにそれらを重ねることになるだろう。これからも濃い野球人生になりそうだ。

 

 松井裕は今季のルーキー9人の中でただ1人、1軍スタートする。楽天のキャンプは1軍といえども、若手は相部屋だ。これまでも星野監督は「プロの生活にまず慣れなきゃ。誰か教育係でもつけるかな」と話していた。プロ1年目のキャンプで右も左も分からない上に、まだ18歳。1年目から開幕投手を任され、15勝を挙げた則本と寝食をともにする経験は、左腕にとって大きな財産になる。

 高卒新人の1軍スタートは07年の田中以来、球団2人目。マー君は新人時代、当時大卒2年目の青山と同部屋になった。青山は「年下でも見習う部分は多かった」と振り返る。指揮官は今季の則本について「まず今年を乗り切らないと」と“2年目のジンクス”の打破を厳命していたが、後輩の存在が刺激となり、相乗効果も期待できる。

  松井裕の不安な心境は手に取るように分かる。三重中京大からドラフト2位で入団した昨年、則本は新人で唯一のキャンプ1軍スタート。右も左も分からない中でも元気よく、謙虚さも忘れずにアピールを続けてキャンプを乗り切った。シーズンではWBCで疲労がたまっていたエース田中の代役で開幕投手を務めるなど15勝を挙げた。今年も新人9選手で1軍は松井裕のみ。しかも、高卒である。技術面だけでなく、先輩とのコミュニケーションも取りやすいようにサポートする。

 「日本学生野球協会表彰選手」の盾を授与されると、「桐蔭名誉賞」「部活動功労賞」と計3冠で高校生活を締めくくった。卒業生一同からは「胸を張って大暴れしてください。私たちは何があっても、森友哉の味方です」と熱いエールを送られた。サプライズ演出に、森は「ウルっときた。(高校野球は)自分にとって財産。次のステップで生かせることをたくさん学んだ」。涙をこらえ、視線を前に向けた。

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