大谷翔平選手、藤浪晋太郎投手、さらに答えを出す2年目へ

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 大谷翔平選手と藤浪晋太郎投手、一昨年と去年のこの時期に特に話題にしていたのがこの二人だった。一昨年は選抜出場を決めた二人のドラフト1位候補として、昨年はドラフト1位でプロ入りしたルーキーとして。特に大谷選手は二刀流に挑戦するということで、どんなキャンプメニューになるのかも話題となった。

 

二刀流の練習に落ち着き

 抜群の成績というものは残せなかったものの、大谷翔平選手は二刀流を1年間やり抜き、練習メニューや配分なども自分の感覚も取り入れられるようになってきたようだ。それは周囲も一緒で、トレーナーからコーチ、監督も昨年は試行錯誤をしていただろうが、今年は落ち着いた感じがする。

 大谷選手はキャンプイン直前のこの日、二刀流を解禁し、まずブルペンで62球の投球を行い、その後フリー打撃を行った。投球はストレートがシュート回転し反省もしていたがキャッチボールで修正をすると、フリー打撃では56スイングで3本のサク越え、最後は140mクラスの特大弾を放った。

 体重も90kgとなり、胸囲も昨年から8センチも太くなった。二刀流の結果を残すまでは、パワーヒッターとして必要なものと投手として必要なものの違い、外野手としての投げ方と投手としての投げかたの違いなど、二刀流に対して厳しい意見も続くだろう。今年はそれに答えを出してゆきたい。

 

投手としてさらに進化

 一方、藤浪晋太郎投手は昨年10勝した事により、投手としてさらに上のステップを目指す。オフに広島の前田健太投手と対談し、左打者の外角に決まるチェンジアップを習得したことでピッチングの幅が広がったと聞いた。そしてこの日は投球練習でチェンジアップを投げ、まだ完成度は高く無いがキャンプ中に習得を目指す。

 藤浪投手は、「球界のエース」に目標を定めた。ダルビッシュ投手、田中将大投手といったエースがメジャーに移籍し、今シーズンオフには前田健太投手もメジャー移籍が確実とされる。次世代のエースとして注目されるのは間違いない。

 

 打った瞬間、両手に手応えを感じた。「ヨッシャ!」。声を張り上げた大谷は打球の行方を見つめた。両翼97メートルの名護市営球場の右翼席後方の防球ネットをはるか越えた。推定140メートル。今回の合同自主トレで初めて放った場外アーチだった。

 「思ったよりは振れている。けれども、まだまだ精度が低い」。飽くなき向上心を持つ19歳が見せた底知れない怪力。「体づくりは生きているか分からないけど、良くなっている。無駄ではなかった」と続けた。

 今オフは、背筋や体幹を重視したトレーニングで筋力を強化した。さらに、木下トレーナーは「オフにしかできない筋肥大のメニューを取り入れた」と説明。ラットプルダウンやベントオーバーローと呼ばれる広背筋を大きくするためのウエートメニューで、肉体改造を行った。その成果は如実に表れており、体重は入団時の86キロから90キロ。胸囲は98センチから106センチまでサイズアップした。飛距離はもちろん、打球の力強さも増していることを実感している。

 先乗り自主トレも4日目。1年目のような慌ただしさはなかった。アップ終了後から外野用のグラブでキャッチボールを行った。「行けと言われたときのために万全の準備をするだけです」と、今年初めて右翼でシートノックを受け、飛球やゴロ処理をこなした。

 一度ロッカーへ引き揚げると、すぐさまブルペンに入り今オフ最多の62球を投げ込んだ。直球がシュート回転する悪癖をのぞかせ「そんなによくなかった」と反省も、練習終了後に約20球のキャッチボールでさっそく修正。「バランスとテンポを意識した。いい形で終われた」と、連投予定の29日のブルペンへ問題を持ち越さなかった。

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