上田西vs木更津総合の試合にはプロのスカウトが注目する選手が登場した。
上田西の1番・武田竜樹選手は50m5.68秒を記録する俊足の持ち味で、長野大会で5盗塁を記録するなど49試合で39盗塁を記録するスピードスター。この日は足もそうだが、どんな打撃をするのかに注目された。
この日は4回にライト線に2ベースヒットを放つと、6回にはセンターオーバーのフェンス直撃の2ベース、そして9回にはレフトオーバーの2ベースヒットで2打点を上げる活躍を見せた。
足で奪った2ベースではなく全て外野手の頭を越えるような痛烈な打撃だった。足を生かして3塁は狙えなかったのかとさえ感じさせた。試合には敗れたものの印象が残る選手だった。大学で活躍してからでもよいが、このままプロ入りしても十分楽しみな選手だと思った。本人の志望、そしてプロの評価が気になる。
【夏の甲子園】上田西、あと一歩及ばず「信州っ子軍団」後輩に夢託す - スポーツ報知:2013/8/12
それでも、5点を追う最終回には大塚の適時打、武田の1試合個人最多タイ記録となる3本目の二塁打で2点差まで迫るなど、上田西の底力を確かに示した。メンバー全18人を3年生だけで戦い抜き、3安打2打点の武田は「この仲間と3年間やれたことが幸せだった」と泣きじゃくった。満員の一塁側アルプスからは下級生が声援を送り、甲子園の楽しさも厳しさも味わった。
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