大阪桐蔭・森友哉選手が高校通算40号に阪神スカウト興奮、常総学院・内田靖人選手も特大ホームラン

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 国体の高校野球1日目、大阪桐蔭と常総学院の対戦が行われ、18U日本代表メンバー同士が高校最後の対戦を行った。

 常総学院は18Uで先発の一角を担った飯田晴海投手が先発した。しかし3回に4失点と甲子園や18Uワールドカップから期間が空き、夏の状態ではなかった。しかし、同じ18U代表の内田靖人選手が3回裏にすかさず援護する。レフトスタンドの場外に消える2ランホームランを放ちチームが4点を奪い同点に追いついた。内田選手はこれで高校通算37号となり、「指名していただければ、上の世界でやれるので楽しみ」と話した。

 4回に常総学院が勝ち越すと大阪桐蔭が黙っていない、5回に森友哉選手がフェンス直撃のタイムリー2ベースヒットで同点に追いつく。その後、飯田晴海投手と5回から登板した網本洸佑投手の投げ合いとなり8回まで5-5の同点が続く。そして9回表、大阪桐蔭はランナーを一人出して森友哉選手が打席を迎えると、フルスイングを狙っていたという森選手の通算40号となる2ランホームランで勝ち越し、試合を決めた。

 森選手は内田選手のホームランに「あれは燃えました。俺もいったらなアカンなと思った。」と話した。2打数2安打3打点、同点タイムリーと勝ち越しホームランで森友哉選手のすごさをあらためて見せ付けた。

 この試合には4球団のスカウトが視察し、高校時にずっと森選手を追い続けてきた阪神・畑山スカウトは「期待された場面で期待通りに打つ。野武士のような選手。うちには必要な選手」と話した。畑山スカウトは以前より「見に来たときは必ず打つ。縁を感じる」と森選手のすごさを一番感じていた。チームが即戦力投手の指名にシフトする中でのこの発言に、球団内でも再び1位指名の議論が行われそうだ。

 森選手は試合後に「自分を選んでくれた球団に行きたい。キャッチャーとしての部分はプロに入って学んで行きたい」と話し、12球団OKと共に捕手としてプレーする事を誓った。

 日が短くなった夕日の空にかかるアーチ、打球の行く先はどこなのか、10月24日のドラフト会議で決定する。

  ライバルの前で豪快な一発を放った。同点の9回1死一塁、森友が、18U野球ワールドカップ(W杯=台湾)のチームメート、飯田晴海投手(3年)の内角低め直球をしばきあげた。打球は高々と舞い上がり、右翼席に着弾する高校通算40号。「完ぺきでした。しっかり振れたし、しっかり真芯でとらえられた」。球場中の拍手を浴び、気持ちよさそうにダイヤモンドを一周した。

 プロのスカウトもうならせた。昨年から密着マークを続ける阪神・畑山スカウトは「プロでの力勝負でも、自分のスイングをすれば十分いける。野武士的な性格も、(おとなしい選手が多い)ウチに必要な選手だと強く思う」と興奮気味にまくし立てた。

 今年初め、思い通りにいかない打撃面で悩み「社会人も考えています…」と発言したこともあった。夏の甲子園大会1回戦の日本文理戦で2打席連続弾を放つなど通算打率4割7分3厘、5本塁打と活躍。知名度も実力も一気にアップさせて、20日にプロ志望届を提出した。この日、改めて「自分を選んでくれた球団に行きたい」と12球団OKの姿勢を示すとともに「打撃は(プロでも)何とかなる。捕手全般を鍛えていきたい」と、プロでの活躍を頭の中で描いた。

 5-5で迎えた九回一死一塁、大阪桐蔭の主砲、森友が右越えに勝ち越しの2ランを放った。国体では延長からタイブレーク制が採用される。どこから打順をスタートさせるかは任意に決められるため、西谷監督がオーダー表の先頭に『森友哉』と記した瞬間だった。

 「フルスイングしようと思っていた。前で高木が内野安打で出てくれ、打ちたいなあと思っていました。会心でした」

 高校日本代表として出場した18UW杯のカナダ戦(9月4日、台湾・台中)で木のバットでバックスクリーン右に放って以来。通算40号は、大会でバッテリーも組んでいる常総学院の飯田からだった。

 日本代表では低めのスライダー、ツーシームなどの変化球を引き出していた森友。この日の試合では、その飯田に序盤は苦しめられながら、五回にスライダーを左中間フェンス直撃の二塁打にした。そして九回には2ラン。打たれた飯田は「外角に投げようとしたのが中に入ったツーシーム。甘く入ると打たれてしまう…」とうなるしかなかった。

 試合を決定づける鮮やかな一打に、八王子市民球場がどよめいた。5―5で迎えた9回1死一塁。森友が右翼席に高校通算40号を放り込んだ。

 「完璧。狙ったというより、フルスイングしようと。自分のおかげで勝てたという試合を目指している。この試合も引っ張っていけた」

 20日のプロ志望届提出後、初めて迎えた実戦で最高の結果を叩き出した。「自分を選んでくれる球団に決めたい。ミート力を試したい。バッティングは何とかなる」。球場には高校日本代表で同じくドラフト1位候補の桐光学園・松井らが観戦に訪れていた。その目の前での会心の一発。「もう一度バッテリーを組みたいし、対戦相手としてもやってみたい」とプロでも互いを高め合っていくつもりだ。この日は金属バットだったが、密着マークを続ける阪神・畑山スカウトは「期待された場面で期待通りに打つ。うちには必要な選手」と最大級の賛辞で称えた。運命のドラフトは10・24。森友は最後の最後までアピールを続ける。

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