前橋育英・高橋光成投手は8四死球も2失点完投、日大山形・奥村展征選手に巨人スカウト評価

高校野球ドラフトニュース 巨人ドラフトニュース 2013年ドラフトニュース

 国体の高校野球1日目は日大山形vs延岡学園、前橋育英vs明徳義塾の試合が行われた。

 日大山形は甲子園準優勝の延岡学園を圧倒した。4番で18U日本代表の奥村展征選手が初回にタイムリーで勢いづけると、3安打2打点の活躍を見せた。また遊撃手でも華麗なプレーを見せ、巨人の榑松スカウトは「プレー全体にセンスを感じる。阪神・鳥谷タイプ」と放した。まさしくその通りで、守備でも格好良さも取り入れたような、感覚的なプレーをするところがある。高いプライドと美意識を持った選手じゃないかと思う。

 試合は日大山形が15点を奪って大勝、エース・庄司瑞投手が1失点完投勝利を挙げた。延岡学園は甲子園で活躍した3投手が打ち込まれたが、4番で18U日本代表の岩重章仁選手は2安打を放ち意地を見せた。

 また前橋育英は甲子園優勝投手で、先日の秋季大会では初戦敗退を喫してしまった高橋光成投手が先発し、8四死球を出しながらも2失点で完投勝利を収めた。球速は最速140km/hでほとんどが130km/h台前半とまだ甲子園の疲れによる影響が残っているようだ。

 しかしそれでも高橋投手は発奮していた。スタンドには18Uでチームメイトだった松井裕樹投手、渡辺諒選手、園部聡選手が見に来ており、前日には松井投手から「バッピ、大丈夫か?」と激励された。18Uでは甲子園の疲れもあり3イニングの登板だけで、野手陣のバッティングピッチャーをやっていたためだと思うが、完投勝利後に高橋投手は「あんまり良くないところを見せてしまった。またバカにされる」と話した。

 18Uの強い絆と仲の良さを感じさせる。凄いメンバーで戦った経験は貴重だったのだろう。

 火付け役は奥村だった。「自分がチームに勢いを付けたかった」。初回、無死満塁のチャンスで右前に先制タイムリーを放つと、浅沼孝紀(3年)の中犠飛などで一挙に4点を奪うと、止まらない。4回には打者一巡11人の猛攻で6点を積み上げ、延岡学園の3投手に、先発全員安打の22安打を浴びせ15得点を奪った。

 「国体が終わるまで夏が続いていると思ってやった」と奥村主将は3安打2打点の活躍。20日にプロ志望届を提出した男は「ここもアピールするチャンスだと思った」と縦横無尽に暴れまくった。

 新チームは27日まで鶴岡に1週間ほど滞在し、山形県大会で準優勝を飾った。3年生は山形市にとどまり自主練習。荒木準也監督(41)は「どういう調整をしているか不安だったけど出来過ぎです」とナインをたたえた。

高橋光「松井さんにバカにされる」/国体  - ニッカンスポーツ・コム:2013/9/29

 甲子園優勝投手の高橋光成(2年)は6安打2失点完投。最速は140キロ止まりで奪三振も2個。それでも6回以降は無安打に抑え、満員のスタンドのファンをうならせた。

 高橋光は「調子は良くなかったが何とか粘って後半調子が上がってきた」とホっとした表情。この日は日本代表でチームメートだった桐光学園・松井裕樹投手(3年)が観戦。「良くないところを見せてしまった。またバカにされちゃいます。次は良いところを見せたい」と話していた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント