鍛冶舎巧氏が秀岳館高校監督に、松岡弘氏が北照高校の臨時コーチに

高校野球ドラフトニュース

 アマチュア野球の監督、コーチ人事でもいろいろな情報が入ってきている。松下電器や少年野球のオール枚方ボーイズで指揮を取り、甲子園の解説でもおなじみだった鍛冶舎巧氏が秀岳館高校の監督に就任する。また元ヤクルトの松岡弘氏が北照高校の臨時コーチを務める。

 

念願の高校野球指導者

 鍛冶舎巧氏は松下電器の選手時代の1975年に阪神からドラフト2位指名を受けたがチーム残留を決めて入団を断ると、その後引退し松下電器で監督を務めた。人望が厚くその後のパナソニックのブランドコミュニケーション本部長などを務めていたが昨年秋に異動していた。また少年野球のオール枚方ボーイズの監督として5冠を達成するなど、少年野球界でも名将として評価が高く、甲子園の解説では温厚な口調の解説で知られている。

 その鍛冶舎氏は高校野球の監督を夢見ていたが、パナソニックで異動となったことをきっかけに今年4月1日から熊本の秀学館高校の監督に就任する事となった。「一生の夢でした。選手達の気持ちをくみ取り、喜怒哀楽を共にしたい」と決意を話している。

 秀岳館高校は福岡ソフトバンク・松中信彦選手の母校で強豪校に上げられている。オール枚方の監督時代からつながりがあるようで、オール枚方ボーイズで育てた国吉佑樹投手(2009年横浜、育成ドラフト1位)を秀岳館高校に入学させている。

 

学生野球資格回復研修

 また、昨年からスタートした学生野球資格回復研修制度により、研修を受けて認定された元プロ野球選手が、高校野球の指導者として就任するケースが見られるようになった。元ヤクルトで191勝を挙げた松岡弘氏も1月に学生野球資格回復を認定され、北海道の名門・北照高校の臨時投手コーチに就任する事となった。

 松岡氏は「野球だけを教えればいいわけじゃないので、楽しみもあれば不安もある」と話したが、プロ191勝の経験を高校生に伝えていく。これまでプロ野球経験者が指導者になる事は少なく、その経験や知識が生かされることが少なかった。元プロ野球選手が高校野球指導者に就任するケースが増えれば、もともと高校野球を指導者していたアマチュア野球指導者にも刺激となる。

 

 夏の甲子園出場を目指す北照が強力な“助っ人”を得る。1978年に球団初のリーグ優勝を果たした時の胴上げ投手で、16勝を挙げ沢村賞に輝いた名投手がコーチ就任。松岡氏は「重圧がありますが、親身になって指導したい」と力を込めた。

 河上敬也監督(54)は規定の緩和を受け、共通の知人がいたこともあり10年以上親交がある松岡氏に就任を打診。松岡氏も昨春のセンバツで北照を見て「すごいものを持っているチームだと感じた。北海道のチームに興味もあったので」と快諾。2月中旬に日本高野連から承認を受け、正式に就任が決定した。

秀岳館監督に鍛冶舎氏 - ニッカンスポーツ紙面:2014/2/27

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
ドラフト会議ホームページ2024 Draft home page

コメント