済美・安楽智大投手が143km/hで7回4安打10奪三振、9球団29人のスカウトが視察

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 済美高校が宮崎で行われたMRT招待高校野球大会に参加し、5月10日は宮崎の妻高校と対戦、今年のドラフト1位候補の安楽智大投手が先発した。

143km/hで7回無失点10奪三振

 安楽智大投手は昨年秋に右肘痛を訴えてから今年4月まで練習試合でもほとんど投げずにスロー調整を続けていた。最近は徐々に登板機会を増やしていたものの、昨年のような150km/h前後のストレートは影をひそめ、スカウトや関係者からも不安の声が出ていた。

 しかし、この日は最速で143km/hを記録すると、7回を投げて4安打10奪三振で無失点に抑える好投を見せた。2回にはランナーを3塁に背負ったものの、そこから2者連続三振、その他にもランナーを背負ってからギアチェンジしたストレートで三振を奪い、要所を締める安心できる投球を見せた。

 安楽投手は「7,8割の力」とまだ復活途中である事を話し、「今は160km/hを出す事より、試合を作る事が1番」と球速を求める姿勢から主将として試合に勝つ事を考えてプレーしている。

 しかし上甲監督は「今度痛めたら夏がダメになる」と慎重に復活への道を歩んでいる事を認めたものの、「5月の終わりには145km/hぐらいにしたい」と球速も求めている。二人で約束した甲子園の優勝と160km/h、ラストチャンスとなる季節が近づいてきている。

 

9球団29人のスカウト集結

 この大会にはもう一人の注目投手、高橋光成投手のいる前橋育英も参加するとあって、9球団29人のスカウトが集まった。

◎巨人・山下スカウト部長:「四国でも1回見たが、前回より良くなっている。スピードは143km/hでも質がいいし、いい角度で入ってくる。」

◎中日・中田スカウト部長:「6、7割の力でバランス良く投げている。肩の可動域の広さも相変わらず。こういうタイプは力を入れないと制球できない投手が多いが、あらためてポテンシャルの高さを感じた。」

◎千葉ロッテ・永野チーフスカウト:「投球フォームのバランスがいいから制球力が安定している。遅いボールでもフォームが崩れない。」

◎東京ヤクルト・鳥原チーフスカウト:「体のブレが無くなった。昔はパワーピッチングだけだったが、少しずつしなやかになってきている」

 安楽投手は157km/hを投げていたが、鋭いスライダー等の変化球や、低めに投げられる制球力も高い評価をされており、多くの良い点を持つ投手だった。この日は球速は143km/hだが投球フォームや投球内容に高い評価をしており、さらにその点が良くなっているようだ。

 これまでスカウトは見に行っても「まだ投げないかもしれない」という不安を持ちながら向かったことだろうが、これで投げられる事を確認し、夏の組合せが決定したら済美高校の初戦には多くのスカウトが集まることだろう。

 

 今秋ドラフト注目の157キロ右腕、済美(愛媛)の安楽智大投手(3年)が10日、宮崎県内の高校と対戦する「MRT招待高校野球」の妻戦に先発し、7回を4安打無失点、10奪三振。巨人、ロッテなど9球団29人のスカウトの前で、昨秋に痛めた右肘への不安を一掃した。

 この日の直球は130キロ台が中心だったが、「きょうの目標は150キロではありません。7、8割の力。こういう投球も理想です」。2回1死三塁では一気にギアチェンジ。最速143キロをマークして2者連続Kの貫禄の投球を見せた。

今秋ドラフト目玉復活ショー、スカウト29人 - ニッカンスポーツ紙面:2014/5/11

 

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