大分高校の150km/h右腕・佐野皓大投手が夏のスタートを切った。この日は安心院戦で6回から登板すると最速は143km/h、スライダーを中心に4回1失点という内容だった。
監督の言葉
5回までセンターを守っていた佐野皓大投手は6回からマウンドに登ったがその際に監督から「今日はスピードを追い掛けるなよ」と指示され、最速143km/hとやや落とした形での投球だった。
それでも6回はストレートを中心に抑えたが、7回からはスライダーを中心の投球にした。8回に1失点したものの、4イニングを4安打6奪三振1失点、まずまずの投球だった。
佐野投手は「今日はコントロールが悪かった。プラスは全然なかった」と話す通り、調子は良くなかったようだ。監督の言葉とはいえ、ここまで抑える事必要もないし、スライダー中心の投球にケガの可能性も考えてしまう。
でも6月下旬には練習試合で鹿児島実を完封するなど、春の好調は維持していたようで、今後の投球でその心配は無くなりそうだ。
7球団20人のスカウト視察
この日は広島、阪神など7球団20人のスカウトが訪れた。西日本短大付の小野郁投手や多良木の善武士投手が140km/h後半の速球でぐいぐいと押すピッチングで勝利し、春に150km/hを記録した佐野投手にも期待が集まった。
しかし、内容はスカウトにとってワクワクするものではなかっただろう。それでも広島の末次スカウトは「腕の振りが柔らかく馬力がある。球速もこれから伸びると思う」と将来性を評価した。
スカウトはもう少し佐野投手を追う事になりそうだ。
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