2014年夏、地方大会を終えて1 ~敗れ去った注目投手~

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 今年の夏は、例年に比べると、昨年の甲子園、または今年の春の甲子園で注目された投手が多かったのですが、その多くが甲子園への出場を逃しました。また150km/hやそれに近い球速を記録した投手も甲子園にその雄姿を見せることができませんでした。

BIG3

 BIG3という言葉が良く使われます。今年の3年生世代で最初にBIG3と評価されたのは、1年時に145km/h以上を記録した済美・安楽智大投手、大和広陵・立田将太投手、盛岡大付・松本裕樹投手ではないかと思います。

 そして次にBIG3と呼ばれたのが、2年生の春夏の甲子園で活躍をみせた、済美・安楽智大投手、浦和学院・小島和哉投手、前橋育英・高橋光成投手でしょう。そして、この春は佐野日大の田嶋大樹投手や豊川の田中空良投手などが注目されました。

 この中で最後の夏に出場を果たしたのは盛岡大付の松本裕樹投手一人でした。安楽智大投手と高橋光成投手は昨年の活躍の後の故障などにより、1年間をかけて復活をめざしましたが、共に3回戦で敗れました。

 安楽投手は148km/hを記録、高橋投手も147km/hを記録したようで回復はしているようです。これによりドラフト会議での評価が大きく下がるという事は無いでしょうが、もし昨年の状態でドラフト会議を迎えたら二人ともドラフト1位競合となっていたと思うと、昨年よりはややスカウト達の熱が冷めている印象があります。

 小島和哉投手も昨夏の甲子園の大乱調から自らのフォームを取り戻す事に時間をかけましたが、甲子園に還ってくる事はありませんでした。また、佐野日大の田嶋大樹投手は栃木大会準決勝で力を見せたものの、決勝で故障が発生し敗れました。故障の具合が心配されます。

 豊川の田中空良投手も5回戦で東邦の1年生・藤嶋健人投手と投げ合い、8回9安打6失点で敗れました。

 

150km/h投手

 また全国で150km/h以上を記録したと思われるのは、盛岡大付・松本裕樹投手、済美・安楽智大投手、そして西日本短大付・小野郁投手、大分・佐野皓大投手だと思います。その内、甲子園出場を決めたのは松本投手と大分の佐野皓大投手。西日本短大付の小野郁投手は最速を153km/hまで伸ばしましたが、九州国際大付打線に捕まりました。

 また150km/h近い速球を投げていたのは、立田将太投手、多良木・善武士投手、高松北・塹江敦哉投手、日大東北・大和田啓亮投手が148km/h以上を投げていましたが、甲子園出場はできませんでした。

 このうち、善武士投手は大学進学を示唆し、他の選手はプロ志望の意思があるとみられるものの、すぐにプロに行くかそれとも大学や社会人を経由するかを考えているようです。

 果たしてこれらの投手がどんな決断をするのか、今年のドラフト会議の焦点の一つとなりそうです。

 

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