智弁学園を何とか4失点に抑えた明徳義塾の岸潤一郎投手、岡本和真選手の打席で最速144km/hを記録するなど、4度目の甲子園でもさらに成長を見せた。このピッチングに中日のスカウトが評価している。
「40点、50点」
完投勝利を挙げて岸投手は、「40点、50点くらい」と自己採点をした。プロ注目の岡本和真選手から2三振を奪ったものの2安打を許し、結局、9回を投げて9安打8奪三振で4失点、無四球投球だった点は自分でも評価したかもしれないが、9回にも2年生の廣岡大志選手にホームランを許すなど、満足はしていないようだ。
それでも岡本選手に対し、第1打席に外角のカットボールで三振を奪うと、「内角を使わなくてもいける」と外角勝負を徹底した。第2打席のレフト前への痛烈なヒットは「確実に失投。ホームランじゃなかっただけありがたい」と話した。岡本選手の打席で144km/hを記録し、変化球だけでなく所も見せている。
中日のスカウト評価
9安打を許したものの、投球内容はコントロール、カットボールなどの変化球、そしてストレートとやはり素晴らしかった。このピッチングに中日の正岡スカウトは「緩急が使えるようになった。ピッチャーとしての質は高い」と、打撃でも注目される岸選手について投手で高い評価をした。
岸投手の4度目の夏は続く。最後に頂点にたどりつくことができるか。
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エース岸 粘投4失点完投 - 西日本スポーツ紙面 – 2014/8/16
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