済美・安楽智大投手、上甲監督葬儀の弔辞でプロ入りを明言

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 済美高校監督・上甲正典氏の葬儀が行われ、安楽智大投手は弔辞の中で当初予定に無かった「監督さんのためにプロ野球で活躍します。」という一節を加え、上甲監督にプロ入りの意思を伝えた。

監督に

 弔辞では、「日本一の監督として、甲子園で胴上げをしたかった」という言葉から始まり、甲子園優勝、160km/h、ドラフト1位でプロ入りの3つの約束について振れると、「2つの目標は果たせなかったのですが、今、3つ目の目標に向かって歩んでいます。」と話した。

 そして、「監督さんの教え子で本当によかった」と言葉を入れた。2年生春のセンバツで優勝まであと一歩、772球を投げ抜いて果たそうとした監督との約束だった。その後、秋に右肘を故障すると3月になっても4月になっても投球を見せない安楽投手に、上甲監督は早く投球をさせようと促していたようにも見えたが、安楽投手は自分のペースを守って夏だけに焦点を定めていた。

 夏は3回戦で敗退と残念な結果になってしまった。もしかすると上甲監督は安楽投手の復活のペースが遅い事でこの結果は予感していたのかもしれない。それでも最後には安楽投手のペースを優先した。

 

プロで

 弔辞はマスコミにも配られたようだが、「監督さんに託された夢を実現し、監督さんのためにプロ野球で活躍します。それが僕にできる最高の恩返しだと思います。」という一節は無く、安楽投手が付け足したものだったようだ。

 最後に監督にプロ入りの意思を伝えたかったのだろう。そしてそれは、本人の強い意志でもある。安楽投手はプロ志望を表明した。

 葬儀には阪神の佐野統括や、春から安楽投手をぴったりとマークしていた山本スカウト、巨人の渡辺スカウト、他にも四国を準フランチャイズとしている東京ヤクルト、それに広島などの関係者やスカウトが参加した。

 上甲監督の思い、安楽投手の思い、そしてプロ球団の思いがドラフト会議でどんな形で結実するのだろう。

 半袖シャツに黒いズボンという同校の制服姿で参列した安楽。涙をこらえた弔辞の後半で「監督さんに託された夢を実現し、監督さんのためにプロ野球で活躍します。それが僕にできる最高の恩返しだと思います」と力を込めた。今夏の愛媛大会で敗戦後、進路を明確にしていなかったが、用意していた原稿にはなかった言葉でプロ志望を明言した。

 同校入学時に上甲氏と「甲子園優勝」「球速160キロを出すこと」「ドラフト1位でプロ野球に行くこと」と3つの約束を交わした。「2つの目標は果たせなかったのですが、今、3つ目の目標に向かって歩んでいます」と昨春のセンバツ準優勝右腕は明言。「監督さんと約束した球速160キロのボールにも挑戦し続けます」と、自身の最速157キロをプロの世界で上回ると誓った。

 これまで進路について明言していなかった安楽。弔辞を読み終えたあと、全文のコピーが報道各社に配布されたが、実は「プロ野球で活躍します」という言葉は載っていなかった。弔辞を読むうち、本人が付け加えたようだ。

 これまで進路については明言していなかった右腕。この文言は当初、予定していた弔辞には入っていなかった。入学前に亡き恩師と交わした約束は、(1)甲子園優勝(2)160キロ(3)ドラフト1位でのプロ入り――だったという。「2つの目標は果たせなかったのですが、今、3つ目の目標に向かって歩んでいます。160キロにも挑戦し続けます」と誓いを立てた。棺を運ぶ際には両肩を震わせて号泣した。上甲監督を乗せた霊きゅう車は学校前を走行。両手を合わせて頭を下げる安楽はまだ泣いていた。今後は両親と野球部部長らとの面談を経て、早ければ今月中旬にもプロ志望届を出す。最愛の恩師とのつらい別れを乗り越え、プロの世界へ挑む。

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