侍ジャパン18U代表が優勝逃す、森田駿哉投手9回途中2安打7奪三振も

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 18Uアジア選手権の決勝、日本vs韓国の試合、侍ジャパン18U代表は1-2で敗れ優勝を逃した。富山商の森田駿哉投手が8回1/3を投げ2安打7奪三振と好投したが、3つのエラーで2失点したのが響いた。

エラーで敗れる

 森田駿哉投手はこの日は最速142km/hだったが、甲子園でも見せたようにインコースの高目のあとに低めの内角外角にスライダーを沈めて空振りをとって7奪三振、8回1/3まで2安打に抑えて自責点は0だった。

 しかし、3回にはショートで履正社の吉田有輝選手がトンネルしてランナーを許すとランナーを進められ、再び吉田選手のエラーで1点を与えた。4回には四球で出したランナーを進められ、交代したショート・明徳義塾の安田孝之選手もタイムリーエラーで1失点、3つのエラーが大きく響いた。

 打線も7回に岡本和真選手のヒットからチャンスを広げ、6番・岸潤一郎選手のタイムリーで1点を返したが、韓国のドラフト1位右腕・厳相伯投手に7回1/3を4安打1失点に抑えられた。

 

上の世界で

 優勝を逃したものの、選手からは前向きの声が並んだ。今大会19打数9安打5打点と木製バットながら4番の働きを見せた智弁学園の岡本和真選手は「速い球を木で打てたのは自信になった。」と話した。最後の打席は三振に終わったが「その方が気も緩まないし次に生かせる。1年目から活躍したのでしっかり練習します」と、プロ入りに向けて木製バットでの練習を続ける事を話した。

 また、前橋育英の高橋光成投手も「いい経験になった。上のレベルでも選ばれて優勝したい。」と次はプロ野球選手として侍ジャパンに選ばれて優勝することを目標に据えた。

 好投しながらも敗戦投手となった森田駿哉投手は「絶対に勝ってやろうと思ったので非常に悔しい。」と話したものの「世界大会で自分の投球ができた事は自信になるので、日本でもしっかりと練習を積んで行きたい」と話した。森田選手は進路について自らの表明は無いものの、法政大学への進学が濃厚となっている。

 侍ジャパン18U代表はこれで解散し、選手たちはそれぞれの道へ進み、バラバラに離れていく。「いつかまたこの侍ジャパンのユニフォームを」という気持ちを共に持ちながら。

 スタメン9人中8人が韓国プロ野球からドラフト指名を受けている強力打線に対し、初回は併殺でピンチを切り抜け、2回には2三振を奪った。だが、3回に今大会初スタメンの遊撃手・吉田が2失策を犯し、4回にも代わった安田がタイムリーエラー。5回まで無安打投球も、守備のミスに泣いた。吉田は「技術のなさが出た」と悔やみ、安田も「甲子園よりはるかに重いものを感じた」と声を絞り出した。

 打線も相手エースを打ちあぐねた。1―2の8回1死二、三塁では徳本が変化球でスクイズを空振りし、三塁走者が憤死。準決勝の台湾戦でサヨナラ打を放った徳本は「最低でも(バットに)当てていれば…。悔しい」と唇をかんだ。

 73本塁打を重ねた高校生活最後の打席は、1回戦(対明徳義塾)で敗れた夏の甲子園と同じく、空振り三振で終わった。それでも岡本は笑って「その方が気も緩まないし、次に生かせる。(プロで)1年目から活躍したいので、しっかり練習します」と言い切った。この日味わった悔しさは、憧れ続けたプロの舞台で晴らす。

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