センバツに出場する注目度NO1投手の県岐阜商・高橋純平投手が、天竜高校との練習試合を行い、最速は145km/hだったものの3回を2安打7奪三振と好投した。巨人のスカウトは昨年のドラフトの目玉投手、安楽智大投手よりも上と評価をした。
意図的にスピード落とすも
高橋純平投手は金曜日の組み合わせ抽選後に、センバツでの投球について「スピードや三振でなく、球数を減らす事」と話した。この日の練習試合ではその言葉通り最速は145km/h、ストレートは26球中10球が130km/h台と抑え気味だったが、内角・外角にコントロール良く投げ分け、4つの見逃し三振を奪った。
またスライダー、カーブを試すなど変化球も試し、スライダー2球で追い込んで最後は130km/h台の伸びのあるストレートで空振り三振を奪うなど、ストレートと変化球の組合せも試した。スプリットは封印した。
高橋投手は変化球について、「思ったより曲がり幅があって、スピードもあった」と話し、120km/h台後半で大きく曲がるスライダーについて評価していた。
3回を投げて45球、三振が多かった分球数はやや多めだった。それでも四球は無く、スライダーは17球を投げて16球がストライクと抜群の制球力を見せた。スピードだけでなく、投球術でも勝てる投手になっている。
スカウト陣絶賛
この日は、巨人、横浜DeNA、東京ヤクルトの3球団のスカウトが視察した。巨人の藤本スカウトは「去年のドラフトに入れても1位の評価。他の高校生とはレベルが違う。安楽もものすごかったけどそれ以上、全然上でしょう」と話し、昨年、2球団が1位指名した安楽智大投手よりも上と評価を行った。
東京ヤクルトの羅本スカウトも「ダルビッシュのような投球術ができる投手」と評価した。
高橋純平投手には、阪神、中日も高い評価をしており、ドラフト1位指名は濃厚と言える状況にある。今年は投手獲得も狙う巨人、甲子園で活躍した選手の獲得を考慮し、昨年は安楽智大投手を逃した東京ヤクルトも参戦するかもしれない。
今年のドラフト派、高橋純平投手かその他の投手か、そういう構図になってきた。
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8日の飛龍(静岡)戦では自己最速タイの152キロを計測したが、この日は145キロと抑えめ。直球よりもスライダーを多く配し、打者の反応を探った。高橋が「思ったより曲がり幅があった」と自己分析したように鋭い変化を見せる宝刀で三振の山を築き、捕手の加藤も「スライダーはここ最近では一番切れていた」と話した。 長い手足、肘の使い方、巧みな投球術…。ヤクルトの羅本新二スカウトは「肘の使い方はダルビッシュ(レンジャーズ)よりも柔らかいし、同じ投球術を持っている」と絶賛した。
「2日間練習していなかったので肩が軽かった。最初は浮いたけど全体的には低めに抑えられた。今日はいろいろ試したいことがありました」と余裕の表情だった。
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