敦賀気比・松本哲幣選手が決勝弾で優勝、センバツ本塁打王

高校野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 センバツ大会決勝、敦賀気比の松本哲幣選手は1-1の同点で迎えた8回、昨日の2打席連続満塁ホームランに続く2試合連続となる2ランホームランを放ち、敦賀気比を優勝に導いた。センバツ3本塁打で今大会のホームラン王にもなった。

高校で投手から野手に転向

 松本哲幣選手は京都府出身で、小学校低学年では野球とサッカーをしていたが、クラブの廃部と共に野球に専念した。京都嵐山ボーイズで投手としてプレーし敦賀気比に入学したが、敦賀気比では2年生の春の練習試合で1回で8失点し野手に転向した。そこからバットを振り込み、新チームではレギュラー獲得も近かったが右肩周辺の肉離れで出遅れた。

 この春は背番号17、レギュラーとして練習試合などでの出場機会が少なかったものの、1日1500スイング以上を振り込むなど誰よりも素振りをし、東監督も「ボールを投げたい、打ちたいという思いを我慢してやっている。それだけでも精神力が鍛えられる」と松本選手の強い精神力を見ていた。

 そして大阪桐蔭戦で相手を序盤で打ち崩す2発の満塁ホームラン、そして決勝で同点の8回の2ランホームランと、大舞台の貴重な打席で結果を残す強い精神力を見せた。

 

ドラフト候補として

 この日のホームランはレフトポール際にライナーで飛び込むホームランで、大阪桐蔭戦の第2打席のホームランも体を回転させてインコースを振り抜いてポール際に放り込んでいた。また大阪桐蔭戦第1打席のホームランは外角のストレートを左中間の最深部に特大のホームランだった。

 確かにレフトポール際の2本は木製バットだったらスタンドには届いていないだろう。バットを鞭のようにしならせて持っていくような感じの打撃ではない。しかし軽くスイングしてぐんぐん伸びる打球は、しっかりとしたスイングに加え手首も強いのだろうと感じさせる。

 プロのスカウトもまだ守備面、走塁面などでチェックはできていないだろう、これから何度も足を運んで可能性を探る事になる。松本選手はU18ワールドカップの1次候補にも選出され、これからも大舞台を経験していく事になる。強い精神力は大きな武器になるだろう。

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 背番号17は「これから先、これ以上いいことないだろう」と、連日の大仕事を振り返った。同点の8回1死二塁。大きな手拍子が起こるなか、松本は1ボールから真ん中に入ってきたスライダーを振り抜いた。打球は左翼ポールを巻くようにスタンドへ。

 「一塁を踏む前に(スタンドインを)確信しました。完璧。昨日のも含めて一番よかった」。一塁ベースを回ると右手を突き上げ、勢いを増したスタンドの大歓声に応えた。

 シンデレラ・ストーリーには続きがあった。準決勝で大阪桐蔭を打ち破る2打席連続満塁弾を放った松本が、今度は北陸初優勝の夢をかなえる決勝アーチだ。同点の8回1死。二塁走者は熱投を続けていた平沼だった。その目を見て「絶対に還す」と心に決めた背番号17の一撃は、左翼ポール際へと吸い込まれた。「平沼を助けたかった。センター返しを心掛けて、2つの満塁ホームランよりうまく打てた。福井に優勝旗を持って帰ることができてうれしい」

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