MRT招待試合に出場している東海大相模、この日は延岡学園戦に吉田凌投手が、聖心ウルスラ学園戦にはリリーフで小笠原慎之介投手が登板し、ドラフト1位候補と注目された県岐阜商の高橋純平投手も含め3人が登板をした。
最速140km、12奪三振
昨年夏の神奈川大会で9回途中まで20奪三振を記録し、今年のドラフト1位候補として注目された吉田凌投手だが、先日の春季大会でも球速はあまり出ていなかった。そしてこの日の延岡学園戦でも先発したが、最速は140km/h止まりで、高校1年時から昨年まで注目された140km/h後半の速球はみられなくなった。
それでも成長しようとする姿を見せる。先日の春季大会では悪いながら165球を投げ切って完投し、この日も制球を重視しての得意のスライダーなどで12三振を奪った。8回に2点、9回に2点を奪われ、逆転を許した。2013年の夏の甲子園で準優勝している延岡学園クラスは、調子の良くない吉田投手を最後に攻略し勝ちを許す事はなかったが、この日も一人で投げ切った。
吉田投手は「調子が良い中で、甘く入った球を打たれてしまった。6、7割の力で投げて勝てるという自信をつけたかったのだが」と強気のコメントもしたものの、「高橋とか、小笠原はまだまだ追い越せない」と、同じ日の登板したライバルと今の自分の状態を比較し自己採点している。
巨人スカウトは評価変わらず
高橋純平投手には成長で差をつけられた感じは否めない。それでも巨人の山下スカウト部長は「高橋と、東海大相模の小笠原、吉田はAクラス」と、高橋純平投手や小笠原慎之介投手と同等の評価をしていることを明かしている。
門馬監督は「この負けを夏にどれだけつなげられるか」と話す。これからあと約2カ月でどんな状態に持っていけるか、また大学進学など進路も含めて大切な時間となる。
小笠原投手は146km/h記録
小笠原投手は聖心ウルスラ戦に、8回1アウト2塁の場面で登板すると、最速146km/hを記録した速球などで2奪三振を記録し無失点に抑えた。
「調子が良い中で、甘く入った球を打たれてしまった。6、7割の力で投げて勝てるという自信をつけたかったのだが…」と肩を落とした。一方、左腕・小笠原は第2試合に3番手として登板。前日に続いて連投で1回2/3を無失点に抑えた。
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