県岐阜商の152km/h右腕・高橋純平投手と、日大三島の148km/h右腕・小澤怜二投手が練習試合で投げ合った。この注目の練習試合に9球団17人のスカウトが集まった。
県岐阜商・高橋純平投手
最速152km/hを誇り、センバツで高校NO1投手の評価を確実にした県岐阜商の高橋純平投手は、この日は連投のテストや、先発したあと外野に下がり、再び登板するというような状況のテストを行った。連投テストでは初回にストライクが入らず、7球連続でボールになるなど課題も見せたが、1,3塁のピンチを無失点に抑えるとリズムに乗り、5回1アウトまで無失点に抑えた。
そこで一度外野に退きマウンドを降りる。そして6回の頭から再び登板した。1試合で再登板のテストだった。高橋投手はそこから1回を3人で打ち取り2三振を奪った。結局、合計5回1/3を投げて3安打5奪三振無失点と、いろいろなテストでベストではなかったものの、貫禄の投球を見せた。
センバツ時には76kgだった体重を80kgまで増やし、夏のスタミナを蓄えている。最後の夏に向けて、さまざまな努力が続く。
日大三島・小澤怜二投手
昨年秋の東海大会では、高橋純平投手と同じ日に投げ、多くのスカウトから注目された試合で静岡高校に大量失点し敗れた。そしてこの日も高橋投手との投げ合いで多くのスカウトが駆け付けたが、臀部の痛みなどもあり、7回を10安打7失点と大きく崩れた形となった。
最速は145km/hを記録し、身体やフォームの質の高さは阪神などを中心に高く評価されている。この日も広島の川端編成部長が「失点は関係ない。将来性はあるし、楽しみ」と評価した。
しかし、この日に好投を見せれば大きなアピールになったはずが、結果を残せず、今一つチャンスをつかみきれない。最後のチャンスは夏の甲子園出場という事になるだろう。静岡高校など強豪を相手に切符をつかみ取ることができれば、ドラフト会議でも早いうちに指名されるだろう。
9球団17人のスカウト
この日は両投手を高く評価している阪神や、地元の中日、埼玉西武など9球団17人のスカウトが視察した。
この投球で評価が大きく上がったり下がったりという事は無いだろうが、高橋投手については、来年からでもプロ1軍で活躍する為に課題の洗い出しを、また小澤投手についても、将来性も含めて獲得してからどのくらい成長するのかなどを見極め、指名するかどうかの判断をする。
ドラフト1位候補の高橋純平(3年)擁する県岐阜商が17日、静岡・三島市で日大三島高と招待試合を行った。最速148キロ右腕・小沢(こざわ)怜史(3年)とのプロ注目対決に9球団17人のスカウトが集結。計5回1/3を投げ3安打零封5奪三振という結果以上に、対応能力の高さを披露した。
注目の一戦に「ちょっと力が入った」と小沢。5回1/3で無失点の高橋と対照的に、7回10安打7失点。走者を出しながらゼロに抑えるドラ1候補との差を見せつけられた。それでも、「切り替えて臨んだ」6回には、今季最速145キロをマークするなど、3者三振に抑えた。
今秋ドラフトの目玉、県岐阜商の高橋純平投手(3年)が17日、静岡県三島市で行われた日大三島との練習試合で先発登板。最速149キロをマークするなど5回1/3を3安打無失点5奪三振。11-0で快勝した。
相手先発の小沢(こざわ)怜史投手(3年)もプロ注目の右腕とあって、阪神、中日、西武など9球団17人のスカウトが集結した中で、高橋は最速149キロをマークした。一方、小沢は左臀部(でんぶ)を痛めていたこともあり、7回を10安打7失点と精彩を欠き、最速は145キロだった。
コメント