東海大相模・吉田凌投手が145km/h好投、阪神6人態勢など10球団30人のスカウト注目

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 東海大相模の吉田凌投手が、春季高校野球関東大会の準々決勝・作新学院戦で先発し、最速145km/hの速球を武器に8つの三振を奪うなど、9回1失点の投球を見せた。

速球で三振

 この日は最速145km/hだったがほとんどは130km/h台だった。それでも8つの三振を奪いその内、直球では5つの三振を奪った。

 昨年、140km/h後半を記録していた時はスライダーで三振を奪う事が多く、速球を磨く事は今年の課題だった。吉田投手はリリースポイントを「ボール半個分くらい前にした」と前で離すようにした。「久しぶりに良い投球ができた。最後まで直球で押せたのが良かった」と、取り組んできた課題に結果が出つつあり、大きな手ごたえをつかんだようだ。

 試合では8安打を許した。強打で勝ち上がってきた作新学院だったものの、これから球速がさらに増してくれば強打線を相手にも、もっとヒットも少なく抑えられるようになるだろう。それよりもこの日も8安打を許しながら1失点に抑えて粘りの投球を見せた。調子が悪い時に手に入れた吉田投手の武器の一つとなりそうだ。

 

スカウト陣も絶賛

 この日は阪神が6人態勢で視察するなど、10球団30人のスカウトが集まった。スカウト陣は「宮崎の時より良くなっている」と宮崎の招待試合で完投しながら敗れた試合から状態が良くなっていると話した。そして阪神の北村スカウトは「キレのあるボールだった。もっと上がってくる」と評価した。

○中日・中田スカウト部長:「7割くらいの力で放っているが、それで作新学院を抑えるのはレベルの高い証拠。右の高校生では高橋の次でしょう」

○巨人・長谷川スカウト:「打者に向かう姿勢が出てきたし、力を入れた時はいい球がいっている」

○千葉ロッテ・下敷領スカウト:「初回は変化球が浮いていたが、2回以降は指にかかった良いボールが来ていた。」

○北海道日本ハム・山田スカウト顧問:「ちょっと高いボールがあったけど、変化球、特にスライダーはいい」

 

 左の小笠原慎之介投手に比べ、球速も130km/h台まで落とし、完投はするものの状態が良くなさそうに見えていた吉田凌投手だが、夏に標準を合わせての調整だったのかもしれない。昨年は安楽智大投手や高橋光成投手が、故障をしていたこともあるが同じように夏だけに標準を合わせ、6月の練習試合などでは球速が出なかったり失点を重ねる事もあった。

 阪神が特に熱心に注目しており、中日も高橋純平投手の次と評価した。7月、最後の夏の大会のピッチングで最高のものが見せられれば、ドラフトで上位で消える事になりそうだ。

2015年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト

今秋ドラフト1位候補の東海大相模・吉田が1失点完投。10球団32人のスカウトの前で最速145キロの直球を中心に低めへ集めて8安打8奪三振。武器の縦のスライダーに頼らず直球で5三振を奪い「久しぶりに良い投球ができた。最後まで直球で押せたのが良かった」。中日・中田宗男スカウト部長は「7割くらいの力で放っているが、それで作新学院を抑えるのはレベルの高い証拠」と高く評価した。

 国内外11球団の関係者が注目する中、東海大相模の最速151キロ右腕・吉田が8安打3四球8三振1失点で完投した。この日の最速は143キロ。五回に右越えソロを浴びた小林を「絶対に空振りで、と思った」と最後は直球で意地の空振り三振に仕留めた。中日・中田スカウト部長は「まだ本来のパワー(球威)ではないが、右の高校生では高橋(県岐阜商)の次でしょう」と評価した。

 「ちょっと高いボールがあったけど、変化球、特にスライダーはいい」と日本ハム・山田スカウト顧問がいえば、阪神・北村スカウトは「後半のスライダーの切れはいいね。まだ、本調子ではないと思う。一番いいときを知っているから、夏そういう風になってくれるでしょう」と本番へ期待を膨らませた。

この日は最速145キロ。直球の大半が130キロ台後半だったが、球速表示以上の球威があった。8奪三振のうち5つが直球で、3つがスライダー。今春はいまひとつの内容が続いていたが、リリースポイントを前にしたことで直球の威力が復活。「空振りを取れたのはよかった」と、自信に満ちた顔で振り返った。

 阪神は佐野統括スカウトら最多の6人態勢で視察。担当の北村スカウトは「キレのあるボールだった。もっと上がってくる」と評価した。

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