秋田南・中島和俊投手が145km/h、盛岡大付・杉山晃基投手が146km/h、春季東北大会

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 高校野球春季東北大会では、140km/h中盤の速球を記録する投手が続々登場し、今年の東北地方のレベルの高さを示した。盛岡大付の杉山晃基投手には、巨人のスカウトが高い評価をした。

花巻東・高橋樹也投手、秋田南・中島和俊投手の投げ合い

 花巻東vs秋田南の試合、花巻東の144km/h左腕・高橋樹也投手は、この日は立ち上がりに連続タイムリーを浴びるなど1回に3失点をしてしまう。しかし2回、140km/hのキレの良い球が決まりだすと三者三振を記録、8回までを無失点に抑える好投を見せた。9回に2ベースとタイムリーで1失点をしたものの、9回を投げて8安打12奪三振、立ち上がりの課題は見せたものの、力のある投球を見せた。

 対する秋田南は中島和俊投手が先発、175cm80kgの安定感のあるフォームで初回から常時140km/hを越し、自己最速となる145km/hを記録した。こちらも初回に四球と暴投などで1失点をしたものの、ノーアウト1,3塁のピンチを1失点で切り抜けると、5回までノーヒットピッチングを見せる。しかし6回に3ベースヒットで1失点、7回には再び四球から暴投でピンチを背負いタイムリーを浴びて3-3の同点に追いつかれた。

 9回に味方が1点を勝ち越したものの、その裏に2つの四死球を許しピンチを背負うと、悔いの残らないようにと腕を振って投げた速球を一塁線にはじき返され2点を失いサヨナラ負けを喫した。試合後に中島投手は「課題はコントロール。この悔しさをバネに、夏は秋田でトップになります」と話した。

 

盛岡大付・杉山晃基投手に巨人スカウト注目

 また4日に行われた盛岡大付vs秋田商の試合では、1-1の9回1アウト満塁の場面で登板した杉山晃基投手が迫力のピッチングを見せた。このピンチで杉山投手はまずフォークボールで三振を奪うと、続く打者には最速146km/hの速球で追い込み、最後はフォークで連続三振に仕留めた。

 延長に入ってノーアウト1,2塁からスタートするタイブレークとなったが、小飛球を好捕して素早く送球し併殺に打ち取ると、次の打者もファールフライに打ち取って無失点に抑えた。チームはその裏に1点を奪い勝利した。

 この杉山投手は速球とフォークボールが武器だが、県大会決勝の一関学院戦でリリーフで登板したものの1回6失点、エース番号をはく奪され、今大会は背番号10で臨んでいた。目標は150km/hと話し、このオフに体重を5kg増やすと130km/h台だった球速も140km/hを越すようになった。

 この日は巨人の榑松スカウトが視察したが、「フォークで腕を振れている。今まで見た中で一番いい」と高い評価をしている。

 杉山投手、そして中島投手、高橋投手、140km/hを越す速球派投手がそろい、これから夏に向けて注目度が増すだろう。

2015年度-東北のドラフト候補リスト

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県大会から球速が上がり、自己最速の145キロを記録した。「課題はコントロール。この悔しさをバネに、夏は秋田でトップになります」。

背番号10の杉山の意地がチームを救った。出番が訪れたのは、1-1で迎えた9回表1死満塁。少しのミスも許されない場面で「あわてないで落ち着いていた」と、この日2安打の7番会田をフォークで空振り三振。続く8番近野への3球目は自己最速の146キロをマーク。4球目のフォークで三振に打ち取り、切り抜けた。

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