大阪桐蔭と履正社が1回戦で対戦、プロのスカウトにとっても厳しい組合せ

高校野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 高校野球大阪大会の組み合わせ抽選が行われ、大阪桐蔭と履正社が、7月19日の舞洲球場でいきなり対戦することが決定した。

シード制ならば対戦しない相手

 大阪桐蔭は春季大阪大会で優勝をしており、履正社はその大阪桐蔭に準決勝で敗れたもののベスト4となっている。多くの都道府県は春季大会の結果を元に夏のシード校が決まり、シード校同士は1回戦で対戦する事は無い。しかし大阪はシード制を取っておらず、全て抽選で決定するため、初戦から大阪桐蔭vs履正社の対戦が決まった。

 大阪府の甲子園は2012年から大阪桐蔭と履正社が独占している。夏の大会は2012年から大阪桐蔭が連続出場し、甲子園でも2度の日本一になっている。ちなみに2011年は東大阪大柏原が出場している。

 センバツでも2012年と2013年は大阪桐蔭と履正社が出場し2012年は大阪桐蔭が優勝、2014年は履正社が出場し甲子園でも準優勝、2015年は大阪桐蔭が出場しベスト4まで勝ち上がっている。

 

どちらかが初戦敗退に

 両校ともにプロ注目選手が目白押しであり、しかも来年以降の有望選手も多く、夏の戦いの経験は貴重なのだが、どちらかは初戦で敗退し3年生は引退、下級生にとっては長い夏休みとなってしまう。

 大阪桐蔭は昨年夏の優勝メンバーである福田光輝選手や青柳昴樹選手がおり、プロも注目している選手でこの夏の活躍がポイントとなっている。また投手もセンバツで好投を見せた田中誠也投手などが安定した力を見せる。

 対する履正社は149km/hを投げる永谷暢章投手や、来年のドラフトの目玉候補である181cm左腕・寺島成輝投手、安定した投球を見せる溝田悠人投手などが揃っている。

 暑い夏で最後まで戦う事を想定し、他のチームならばエースになれるような投手を複数人抱えている両校だが、今年に関しては一発勝負となり、エースを初戦にぶつける事になりそうだ。履正社は安定感では2年生の寺島投手が抜け出ている感もあり、最悪の場合は昨年のセンバツでチームを準優勝に導いた永谷投手、溝田投手が、最後の夏に登板できない可能性もある。

 

スカウトにとっても厳しい組合せ

 永谷投手、青柳選手などは、プロのスカウトも最終的な評価をこの夏に持ち越しているのではないかと思う。しかし1回戦は、チームの実力が高くなく初戦敗退の可能性があるものの、注目している選手がいる所の試合をチェックする必要もある。

 大阪桐蔭と履正社は何度もチェックをしていると判断し、そちらを優先するスカウトも少なくないだろう。スカウトにとっても厳しい組合せとなった。

大阪桐蔭高校のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

履正社高校のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

大阪桐蔭の主将・福田光輝遊撃手(3年)が、履正社(44番)の対戦相手のクジを引きあてた。

 「予感はしていた。履正社か関大北陽と絶対当たると思っていた。嫌とは思わない。結局は倒さないといけない相手なので特別な思いはない」

 席に戻る途中も表情を変えず平静を装っていた福田だが、そう話した直後に見せた苦笑いの方が偽らざる心境だろう。

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