高校野球熊本大会ではルーテル学院が登場、190cmから141km/hの速球を投げる中村晨投手の視察に、プロ10球団のスカウトが視察に訪れた。
調子は良くなく
中村晨投手はこの日は最速139km/h、6回途中まで5つの四死球を出すなど制球に苦しんだ。なんとか失点は防いでいたが、6回途中で降板した。5回1/3で4安打1失点、「下半身の疲れがあった」と調整がうまくいっていなかったことを反省している。
10球団スカウトは良い評価
スタンドには東北楽天と東京ヤクルトを除く10球団のスカウトが訪れた。投球内容は良くなかったもののスカウトの評価は良く、福岡ソフトバンクの福山スカウトは、「大きい割にバランスが良く器用に投げる。将来性がある。」と話すと、北海道日本ハムの原田豊スカウトも、「モノは面白いし、化ける可能性もある。大谷寄りですね」とポテンシャルの高さを見ていた。
千葉ロッテの永野チーフスカウトは「課題は多く未知数だが、球の角度と体は魅力」と話し、育成に時間が必要という評価になっている。
素材型の投手では昨年、山形中央の石川直也投手が140km/h後半の速球を投げて同じように予選でスカウトが集まった。その石川投手は甲子園に出場すると、速球はますます伸び、コントロールも安定したピッチングを見せて北海道日本ハムがドラフト4位で指名している。先日の大学代表との壮行試合でも素晴らしいピッチングを見せていた。
比較すると中村投手は球速も体もまだまだという感じで、指名があったとしても現状では育成枠となりそうだ。しかし高校生は夏に成長する。これから勝ち上がるにつれてどんな変化を見せるか注目したい。
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入学後、捕手から投手に転向した1メートル90の右腕・中村が3年生で夏の大会初登板。「体が重かった」と、最速は138キロで自己最速の141キロに届かなかったものの、5回2/3を4安打1失点。プロ9球団のスカウトが視察に訪れ、ロッテ・永野チーフスカウトは「課題は多く未知数だが、球の角度と体は魅力」と話した。
昨秋、捕手から投手に転向。直球の最速は141キロで今春スライダーを覚えたばかりでまだ粗削りだが、9球団のスカウトが集結し、日本ハムの原田豊スカウトは「モノは面白いし、化ける可能性もある。大谷(翔平)寄りですね」と潜在能力を評価した。
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