高校野球東東京大会では関東第一のオコエ瑠偉選手が2盗塁の足を見せ、5球団10人のスカウトが唸った。
2打点2盗塁
この日は都立大森と対戦し、オコエ選手は3打数1安打だったが、犠牲フライ2本で2打点を挙げた。また第1打席にヒットで出塁すると、初球で2盗に成功し、タイムリー2ベースヒットで先制のホームを踏んだ。この日は自慢の足で2盗塁を記録した。
この日は5球団10人のスカウトが視察し、横浜DeNAは5人態勢で視察を行った。武居スカウトは「うちにいないタイプ。日ハムの陽になれる素質がある」と評価、千葉ロッテの永野チーフスカウトは「素晴らしい。体がやわらかくて足もある。スローイングもいい」と非常に高い評価を示した。
高校生外野手という事で、ドラフト会議では上位に指名されにくいポジションではあるが、高い身体能力を多くの球団が評価している。横浜DeNAは筒香、梶谷や荒波、乙坂や関根などが揃うが、足で勢いを付けるタイプとして注目している。
千葉ロッテは外野手の数が多く優先されるポジションではないものの永野チーフの評価が高く、捕手、内野手で補強が進んだこともあり、次世代を担う外野手として指名があるかもしれない。
身近なプロ選手が夢を与えてくれた。03年にドラフト1巡目でロッテに入団した内と母・早苗さん(44)は、はとこ関係。親戚中が集まったプロ入り祝賀会での“兄”の姿を見て「野球選手ってかっこいい」と目を輝かせていたという。今でも会った際には「練習頑張れよ。一緒にプロでやれるといいな」と声を掛けてもらっている。
5人態勢のDeNA・武居スカウトは「ウチにいないタイプだし、今後も全部の試合を見るつもり。日本ハムの陽岱鋼になれる素質はある」と期待を寄せた。
東東京4回戦で関東第一が都大森に七回コールド、9-0で勝利。ナイジェリア人の父を持つオコエは「1番・中堅」で出場して3打数1安打ながら、2犠飛で2打点をマーク。自慢の足で2盗塁も決め、いずれも得点を記録した。この日もDeNAなどプロ5球団、10人のスカウトが見守っていたが「注目度をプレッシャーに感じずに楽しみたい」とさらなる躍進を誓った。
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