高校野球大阪の夏、大阪桐蔭、PL学園が姿を消す

ネイサングルラジャニ, 光田悠哉, 姫野優也, 田端拓海, 福田光輝, 青柳昴樹

 高校野球大阪大会は準々決勝4試合が行われ、大阪桐蔭は大阪偕星学園に2-3で敗退、PL学園も大体大浪商に1-2で敗れた。

大阪偕星学園vs大阪桐蔭

 大阪偕星学園は、春季大会で大阪大会決勝まで勝ち上がり、決勝戦では大阪桐蔭に1-5で敗れたものの、全国屈指のチームと接戦を見せ自信を付けていた。エースには185cmから142km/hを投げ、打っても抜群の長打力を見せる姫野優也選手、142km/hを投げる左腕の光田悠哉投手、大阪桐蔭で春夏連覇をした田端良基選手の弟で捕手として注目されている田端拓海選手など、好選手が揃う。

 チームは追い込み時には1日12時間にも及ぶ猛練習を重ね、「京大や東大を目指す受験生と同じくらい練習をしてきた」と、強豪校にも負けない自信を付けてきた。そして春のリベンジ、大阪桐蔭戦を迎えていた。

 100回以上もビデオを見て研究したという大阪桐蔭に対し、初回にいきなり2点を奪うと2回には姫野選手がレフトスタンドにホームランを放つ。そしてその3点を、エースの光田投手が守り3-2で会心の勝利を挙げた。

 一方、大阪桐蔭はエースの田中誠也投手が序盤に3失点、昨年夏の優勝メンバーで春にかけてプロから注目されていた福田光輝選手、青柳昴樹選手は今大会調子が上がらず、この日も7番、8番をうって共にノーヒットに終わった。

 今年は春から優勝を狙えるチームと期待されていたが、重圧となってのしかかり、大阪の連勝も34でストップした。福田選手、青柳選手、田中選手などの進路は不明だが、大阪桐蔭の選手はプロで活躍を見せる。この3年間の練習や甲子園での経験は、大学やその先で実を結ぶだろう。

 

PL学園が敗退

 PL学園は監督を校長が務めるなどをしながらも一昨年までは全国から有力な選手が、名門の野球部に入部している。この日もネイサングルラジャニ選手がホームランを放ち、難波雅也投手などが粘りのピッチングを見せたものの、2-1で惜敗した。

 10年近く務めたコーチもこの夏で離れ、この秋からは事実上、監督もコーチもいない中で11人の選手で戦う事になる。

 ただし学校は現在のグラウンドを教団に変換し、校舎の近くにグラウンドを造る計画があり、室内練習場は年内に完成予定だという。上下関係の行きすぎた厳しさで問題を起こし続け、その伝統を一度断ち切るために、部員の募集を停止しているという見方もあり、今後の行方に注目される。

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大阪偕星学園高校のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

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初回に2点を奪い、2回はプロ注目の姫野が左翼席へ一発。「狙っていました。絶対打つ気持ちだった。監督や周りのおかげでここまでこれた。監督さんを甲子園に連れて行きたい」。1年秋に天理から編入。恩返しの一撃を大一番で放った。

 2失点で完投した光田は「大阪桐蔭に名前負けしている部分があったけど、自分たちの学校の名前を全国に知ってもらいたい」と部員の総意を代弁。山本監督は「京大や東大を目指す受験生と同じくらい練習してきた。僕らからしたら、東大が甲子園なんです」と胸を張った。

山本監督は韓国プロ野球でプレーした後、2002年4月から10年5月まで岡山・倉敷高で監督を務めた。元巨人の宮本武文投手らをプロに送り出した。「選手のポテンシャルは低い。ただ、うちの方が桐蔭より練習している。それが自信になっている」。追い込み期間は、深夜まで及ぶ12時間を超える常識破りの練習をしてきた。それでも「東大、京大を目指す(生徒が勉強で費やす時間)ぐらいやっている。甲子園に行くためには常識」と力説。春季大会決勝のビデオは、朝食や夕食時などに100回以上も見て、一人ひとりを丸裸にした。


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